闘争と逃走の道程

アクション映画と本格ミステリー好き。じつはテレビっ子。そんなブログ。

小説『私が殺した少女』原寮

原寮氏の作品を読むのは初めてになります。法月綸太郎氏が『一の悲劇』のあとがきで、本書に大いに影響を受けたと書いていたので、読んでみることに。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)

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 「行方の分からない家族のことで相談したいことがあるので、午後二時に真壁脩の目白の自宅まで出向いてほしい」
 まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、その電話で始まった。約束どおり出向いた真壁邸では誘拐犯の疑惑をかけられて警察に身柄を拘束され、かと思えば誘拐犯からじきじきに身代金の受け渡し役に指名され、荻窪―高井戸間の環八通りとその周辺の店をコマ鼠のように走りまわされる。あげく、暴走族風の若者二人に絡まれて乱闘になり、後頭部に強い一撃を受けて、私は気を失った――。

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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

小説『マレー鉄道の謎』有栖川有栖

 有栖川有栖の国名シリーズ第6弾。シリーズ中最長の長編であり、2003年、第56回日本推理作家協会賞を受賞した作品。
マレー鉄道の謎 (講談社文庫)マレー鉄道の謎 (講談社文庫)

講談社 2005-05
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 大学時代の友人、衛大龍(ウイ・タイロン)の経営するゲストハウスに招かれ、〈マレーシアの軽井沢〉と呼ばれるリゾート地、キャメロン・ハイランドを訪れた火村とアリス。美しい景色と豊かな自然、おいしい料理のある楽園で、リラックスした時間を過ごすはずだった二人だが、滞在二日目、日本人実業家・百瀬虎雄の自宅敷地内にあるトレーラーハウスで、マレー人青年ワンフーの死体を発見してしまう。それが、楽園に吹き荒れる嵐のような連続殺人の幕開けだった……。

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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

ドラマ『JIN‐仁‐』第四話

 今回から「第二部スタート」といった感じでしょうか。仁と花魁の野風が初対面。そして2007年に撮影された仁と未来の写真には、大きな変化が――。

 TBS『JIN‐仁‐』公式サイト

 吉原の遊郭・鈴屋のおやじさまが、子供の野風に語って聞かせる言葉が素敵。残酷な現実を見据えつつ、わずかな隙間から希望を――まやかしのではなく、本物の希望を――見出していく。つらい時代に生きていた人々の、力強さを感じます。

 次回以降、仁はますます歴史を変えていく気配です。タイムパラドックスの問題にどう収拾つけるんだろうかと心配になってきますが、たぶん製作者サイドでは、その辺の着地点はもう見出してあるんだろうな。
 壮大なドラマに、荘重なMISIAの主題歌が被さるラストは、やっぱりちょっと大げさな気がするけど、普通の連ドラの枠をはみ出していくような威勢のよさは感じます。これからも上手く話を展開させていって欲しいな。
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テーマ:ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

小説『一の悲劇』法月綸太郎

 名探偵法月綸太郎が活躍するシリーズの4作目。前作『頼子のために』が非常に良かったので、かなり期待して読みました。
一の悲劇 (ノン・ポシェット)一の悲劇 (ノン・ポシェット)

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 広告代理店に勤める山倉史郎は息子の隆史を誘拐したといって身代金を要求される。しかし実際に誘拐されたのは隆史ではなく、仲の良い同級生・冨沢茂だった。犯人は誘拐する子供を間違えたのだ。犯人の指示通り金を用意した山倉だったが、なんと身代金の受け渡しに失敗してしまう。そして数時間後、茂は変わり果てた姿で発見された。
 「あなたが、茂を殺したのよ――」
 茂の母親・路子の言葉に、山倉は絶句する――。

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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

映画『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ』

 このblogをずっと読んでくれてる方なら(そんな人居るとは思えませんが、もし居たら)お分かりだと思いますが、僕はエンタメ至上主義者です。純文学なんて興味ありません。映画でも、文芸的な作品はほとんど観ません。今までに観たのは『ぐるりのこと。』ぐらいでしょう。
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

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 まあしかし、慣れないことをするものではないですね。感想が書けないんだから。何をどう批評したらいいのか分からない。それでも書きます。書きたいと思うから。

 映画『ヴィヨンの妻』公式サイト
 

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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

ドラマ『JIN‐仁‐』第三話

 このドラマ、視聴率がいいらしいですね。僕が再三書いているこのドラマの“志”が、多くの人たちから支持されているのだとしたら、うれしい話。

 TBS『JIN‐仁‐』公式サイト

 歴史はそう簡単には変わらない。ならば俺は、自分にやれるだけのことをやろうと思う。精一杯生きることしか、人にはできないのだから――。
 その“精一杯”が難しいんですけどね。何をもって「ベストを尽くした」と言えるのか――これも難しい。そんなことを思うのは、映画『ヴィヨンの妻』を観た直後だからかな。

 今回は「第一部・完結」とったところでしょうか。次回以降、ちょっと新しい展開が見れそうです。
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テーマ:ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

ドラマ『相棒 Season8』第2回―さよなら、バードランド―

 新コンビによる『相棒』の第2回。事件関係者に証拠品を返却しに行く途中、道に迷ってしまった特命係。帰りのバスを逃してしまい、宿泊することにした旅館で殺人事件に遭遇する。
 被害者は商社の専務・広田。容疑者は同じ旅館で同窓会旅行を開いていた、大学ジャズ研OBたち4人。同窓会メンバーの一人、青柳は小さな出版社を経営し、ジャズ専門の雑誌を出版しているが、広田の会社からの出資を打ち切られて雑誌は廃刊の危機に瀕していた。しかし広田が殺された時刻、青柳がレストランで食事をしていたところを、ほかならぬ特命係が目撃していた……。

 ドラマ『相棒 Season8』公式サイト

 いやいや、今回も面白かったですけど、あの旅館どこにあるんでしょう?あんな田舎でも警視庁管内なの?
 青春をともにした男たちの微妙に揺れ動く友情と、青春のマドンナへの淡い思いをめぐるストーリーは、センチメンタルでほろ苦い余韻を残します。ただ、以前読んだ小説の中で“過去を懐かしむようになったら人生終わり”というようなセリフがあって(東山彰良『逃亡作法』)、青春時代の余韻に浸り続けている中年男たちの姿を見せられて、そんな言葉を痛切に思い出したり。
 トリックの面で言うと、あのやり方では確実に死ぬとは限らないという点で、殺人トリックとしては無理がある気がします。まあそういうことは言いだしゃきりがない、というのは『Xの悲劇』のレビューでも書いたとおり。そう考えると、ミステリっていうのは「無理のある計画が上手くいってしまった悲劇」なんですね。
 今回の登場人物たちがジャズ愛好者たちだったのは、Season8のオープニングテーマがジャズ風アレンジになっていることと関係があるのでしょうか。たぶんないな。

 ラストのプレゼント告知が凝ってますね。毎回違う映像になるんでしょうか?だとしたらすごい。
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コンプレックスの強いやつは、無用なプライドも高い。おとなしい人ほど、心の内は残酷。僕もそういう人。

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