闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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DVD『ルパン三世 GREEN vs RED』

 とうとう観たぜ、『GREN vs RED』。通常料金でレンタルできるようになるのを、ずっと待ってたんだ。
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 賛否両論渦巻く大問題作。というか、Amazonのレビューを見る限り、「否」の方が圧倒的に多いですな。僕も、作品の概要を聞いたときから、これは下手するととんでもないヒンシュクを買いそうだと思っていましたが。しかし、これが意外と……!?

 ルパン三世NETWORK
 
 あり・なしで言うなら、八割がた「あり」だと思います。つまり二割は「なし」なんだけどね。

 「ルパンとは何者か」というチャレンジングなテーマを選んだ割には、思った以上に破綻無く出来ていると思います。ある人物が言う、「彼は自由そのものだ」という言葉が、まさに正鵠を得ている。また、「あなたが何者か。それを決めるのはあなたじゃないの。決めるのはあなた以外の他人」という言葉。これは、《自分探し》などという陳腐なお遊びにうつつを抜かしている現代人の見当違いを、痛烈に皮肉っている(ようにも聞こえる、という程度かも)。そう、これら一つひとつの言葉、一つひとつのシーンは、すごーく良いのです。全篇に渡り、感傷を廃したドライなトーンで仕立てられているのも良い。淡々として動きの少ないシーンと、その中に殴りこんでくるような、ハードでスリル溢れるアクションシーンとのメリハリも、非常に良い。要するに非常に良いんです。そう、八割までは。

 ただ、この作品には致命的な欠点があります。それは、ふたつの意味で、とにかく「解りにくい」こと。
 ひとつは、「時間軸が解りにくい」。とにかく場面があっちへ行ったり、こっちへ来たり。回想が入ったり視点人物が変わったり、今がいつ、どこで、誰を中心とした場面なのか。日時を字幕スーパーで表示するとかしてくれれば、まだ理解できたかもしれませんが、そういう親切もない。メモ取りながら見るか、さもなきゃ将棋のプロ棋士並みの記憶力と記憶の整理能力がなければ、一度観ただけでこの物語の全体像を理解するのは無理でしょう。
 もうひとつは、「人物の相関関係が解りにくい」。誰がどいつで、誰と誰が繋がっているのか。話題を呼んだ(かどうかは知らないが)〈100人ルパン〉は別としても、何人かの偽者ルパンが出てくるのですが、そいつらが何故ルパンの顔をしているのかも謎だし、彼らと《本物》とを繋ぐ謎の人物《紅屋》は何者だったのか?
 「八割」というのは、作品を観て得た心証を「良い」「悪い」に分けて、「良い」方が八割、という意味でもありますが、もっと単純に、作品時間の最初から八分目までは「良い」、八分目からラストまでが「悪い」という意味でもある。上記のような解りにくさも、辛抱強く最後まで見ていけば、誰が見ても解るような解答が示されるはずと信じていました。が、この作品は、最後までパズルのピースを散らかしたまま、何にも解らないままで終わっている。「観た人が自由に想像してほしい」とでも作り手側は言いたいのかもしれませんが、そんなのはただの、作り手の怠慢だ。物語には、受け手が想像を広げて自由に楽しんでもいい部分と、作り手がきちんと「答え」を提示して、はっきりさせなければいけない部分がある。その「はっきりさせなければいけない部分」まで、うやむやなまま放り出しているのが、この作品の致命傷。本来なら、作品の終盤二割ぐらいの時間で、パズルのピースをあるべき場所に嵌めていく作業をしなきゃいけない。それが出来ていないから、“二割は「なし」”という評価をせざるを得ないですね。

 あとは、細かい点を批判し出したらキリがないのでやりません。が、全体的な印象として、個人的にはこれ、けっこう好きかもです。「致命的な二割」に目をつぶることは難しいですが、それでも八割の「良い」点には、最近のTVスペシャルではとんと見られなかった「カッコよさ」があって、僕は嬉しかった。
 本来、「ルパンは何者か」なんて問う必要のないことだと僕は思います。だけど、近年のTVスペシャルがあまりにも「粋でクールな」ルパンらしさを失くし過ぎているということに対し、作り手たち自らが抵抗を感じたのだとしたら。そんな想いの発露としてなら、敢えて問うてみたことも、無意味ではないでしょう。
 宮繁之監督にとっては、「TVスペシャル史上最低の駄作」とこき下ろされた『天使の策略』のリベンジ、という思いもあったかもしれません。やっぱり「二割」があるから、リベンジなったとは言い難いかもしれないけど、メリハリの効いた映像作りも、クールな台詞回しも、『天使の策略』よりもずっと良かったと思うよ。
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「ルパン三世」レビュー
アニメ「ルパン三世」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *主なキャラクター(声優):ルパン三世(山田康雄/栗田貫一)、次元大介(小林清志)、石川五エ門(井上真樹夫)、峰不二子(増山江威子)、銭形警部(納谷悟朗)、他 *原作:モンキー・パン
『ルパン三世 GREEN vs RED』
感想を一言で言えば、「嫌いじゃない」 んにゃ、むしろ「好き」の部類かも。 面白いと思う。 あ、そうそう、そんなに何度も観た上での感想じゃないから、褒め過ぎ&貶し過ぎかもしれないけれど、まぁその辺は察してください。 まぁ例年が酷過ぎってのもあるし、期待...
ルパン三世 GREEN vs RED
ルパン三世生誕40周年記念作品ルパン三世 GREEN vs RED ラストシーンに謎を残す珍しいタイプのアニメルパン三世でした… 時間軸も分かりづらく、終わり方、ルパンの考えている事も明確にされない!! ...
ルパン三世 GREENvsRED
2008年オリジナルビデオ製作国:日本監督:宮繁之原作:モンキー・パンチ声の出演:栗田貫一、小林清志、増山江威子、井上真樹夫、納谷悟朗

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コメント有難うございます。
ルパン作品としては解りにくいですよね。
せっかく面白い設定だと思ったのに・・・
終盤で、全てに意味があり、なるほどと思って終わって欲しかったです!!
カッコよかったんだけど。
>>ただの映画レビューさま。
こちらこそ、コメント&TBありがとうございます。

>終盤で、全てに意味があり、なるほどと思って終わって欲しかったです!!

ほんと、全部とっちらかったままというのはねぇ。残念でした。
作り手が見せたいものじゃなくて、ファンが見たいものを作って欲しいですね。

プロフィール

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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