闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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DVD『魍魎の匣』

 京極堂シリーズ、実写映画化第二弾。原作は、シリーズ中でも最高傑作の呼び声高い、1996年の日本推理作家協会賞受賞作。
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 しかし、原作が優れていればいるほど、映像化するのは難しいもの。まして、この作品の原作は、文庫本にして1千ページ超のきわめてボリュームの大きい、そして情報が複雑に入り組んだ小説だ。これをどう二時間でまとめるのか?まとめてしまって、ちゃんと話が通じるのか?見る前から、不安は尽きませんでした。
 
 シリーズ一作目『姑獲鳥の夏』は、鬼才・実相寺昭雄監督による独特の映像世界が見ものである反面、おそらく原作を読んでなければ理解できないであろうと思われる上に、原作を読んでいたら読んでいたで「原作と違う!」と言わずにはおれない映画版ならではの解釈に不満もたっぷり感じた作品でした。
 シリーズ二作目の本作は、亡くなった実相寺監督に替わり原田眞人監督がメガホンを執り、主要キャラクターである関口巽役が永瀬正敏から椎名桔平に交代。個人的には、前作の永瀬正敏が演じた関口が想定外に気に入っていただけに、キャストの変更はかなり残念でもあり、心配した点でもありました。

 で。この記事を書いてる時点で、DVD観てからすでに二週間ぐらい経ってるので、もうあんまり覚えていません。原作を読んだのはもっと前だし、あのバカ長い小説をいくら面白いからといって、そうそう再読する気にもならないし。だからあんまり細かいところまで、的確な批評は出来ない。なので簡潔に書きます。
 まず、あの長大な原作を二時間の映画にまとめた原田監督(脚本も担当)の手腕には感心しました。とはいえ、原作を読んでいない人がこの映画を見て、この情報量、このスピード感で理解が追いつけるのかというと、けっこう不安。そこは実際に、原作を読まずに映画を見た人に訊いてみるしかないんだけど。
 映像的には、前作の実相寺ワールドとはまた一味違った映像美。これはこれで見応えがありました。が、昭和25年の雰囲気を再現するために中国でロケを行ったそうですが、やっぱり、風景が中国なんですよね。どう見ても日本的じゃない。これはがっかりだったなぁ。
 心配したキャストに関して。やっぱり、関口役は永瀬正敏の方が似合いだった。椎名桔平の演技プランか、監督の演出方針なのか知りませんが、欝で情緒不安定な関口の雰囲気はまったくなく、普通に明るく、ちょっと天然ボケな楽しげな人になってしまっている。椎名桔平は体格もいいし、陰気な元粘菌学者にして売れない幻想小説家という雰囲気ではなかったですね。
 関口の妻役に篠原涼子、京極堂の妻に清水美砂が前作に引き続き出演。出番はほとんどない役なのに、豪華なもんです。ただ、二人とも和服姿はよく似合ってる。

 結論としては、京極堂シリーズを映像化するのは無理がある。もしやるなら、連ドラでやるしかないでしょう。このシリーズは、京極堂の長口上、独特の認識論とか怪異に対する捉え方などを理解して初めて面白くなるものだし、関口が京極堂との問答の中でそれらを理解させられていくその過程こそ、最大の読みどころ。映画では時間の制約があるので、その辺りがバッサリ端折られてしまう。連ドラなら時間たっぷりあるし、そのあたりも盛り込めると思うんだな。ただその場合、京極堂の長口上だけで一話つぶれる、なんてことが頻発しそうですが。
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