闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『ハゲタカ』

 第59回イタリア賞など、国際的に絶賛を浴びたNHK土曜ドラマ『ハゲタカ』。日本経済の混迷と再生を劇的に描いた傑作ドラマの劇場版が、TV初登場です。

 誰かが言った。人生の悲劇はふたつしかない。ひとつは、金のない悲劇。そしてもうひとつは、金のある悲劇。
 世の中は金だ。金が悲劇を生む――。
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 日本を代表する自動車メーカー、アカマ自動車が、中国政府のバックアップを受けた投資ファンドに買収を仕掛けられる。このかつてない危機に、伝説のハゲタカが立ち上がる。日本を、再び救うために。

 NHK土曜ドラマ『ハゲタカ』公式サイト
 
 バブル景気崩壊後の、日本の「失われた10年」を再現しながら、その裏側で行われた熾烈なマネー闘争をリアルに描いて見せたドラマ『ハゲタカ』。瀕死の日本企業を次々と格安で買収し、経営陣の更迭、不採算部門の切り捨てなど、徹底した合理化で経営を立て直した末に、高値で売り抜けて利益を得る。彼らの合言葉は、「日本を買い叩け!」。
 そして、その「失われた10年」の痛手から立ち直った日本に、中国から送り込まれた刺客、“赤いハゲタカ”ことブルー・ウォール・パートナーズの劉一華(リュウ・イーファ)。日本を買いに来た男から、日本を守るために立ち上がった鷲津。二羽のハゲタカの、ファンドマネージャーとしての意地と、国家の未来を賭けた壮絶な死闘。その果てに見えるのは、希望か、破滅か。

 映画版『ハゲタカ』では、派遣切りの問題やリーマンショック後の経済不安など、現在の日本がおかれている経済情勢をストーリーに取り入れながらも、「日本を代表する企業が、中国政府に狙われる」という大胆な“if”を取り入れ、ダイナミックなドラマとなっています。なんといっても、政府という絶対的な後ろ盾に支えられ、圧倒的な資金力を誇るブルー・ウォール・パートナーズに対し、鷲津が放つ起死回生の逆転弾が強烈。痛快を通り越して、恐怖さえ感じる衝撃的な一撃には、金融資本主義の最前線の残酷さを感じます。そして、ブルー・ウォールを叩きのめした後、鷲津が新たなターゲットを定め、「買い叩く」と宣言する姿は最高にカッコいい。

 ただ、10年間をわずか6話で描ききったドラマ版と比べると、たった1ヶ月の出来事を2時間14分もかけて描いている映画版は、どうしても密度が薄く感じました。特に中盤。終盤の逆転劇はとてつもない迫力があるだけに、中盤でダラダラしてしまったのは残念です。
 また、ドラマを見ていない人にとっては、鷲津が抱えている罪の意識や、鷲津と芝野、西野、由香ら登場人物たちとのつながりが分からないと思うので、ドラマを見ていた人と比べると、映画から感じ取れるものがだいぶ薄くなってしまうと思います。劉が言う「俺は、あんただ」というセリフにしても、劉が迎える結末にしても、ドラマ版を見てるのと見ていないのとでは、感じ方が全然違ってくるはず。そういう意味では、少々“ドラマ視聴者向け”に偏った作りになっちゃってて、一見さんに敷居が高くなってしまったのはもったいないと感じますね。

 正直、ドラマ版と比べると手放しで絶賛、とはいかない出来かなぁ。シナリオ、映像、音楽、キャストの演技、どれをとっても文句の付け所がないくらい最高なんですが、それでもドラマ版に比べたら……と思ったしまいます。それだけドラマの出来がいいということでもありますが。映画をより深く理解するためにも、まずはドラマを見てほしいですね。ドラマを見たうえで映画も見れば、ドラマから連なるテーマが理解できて、より感動は深まるでしょう。

 この映画が公開されたのは一年と少し前。この一年数ヶ月の間にも、世界経済は劇的に変化し、日本経済を取り巻く環境も、日本の国内情勢も刻一刻と変わり続けています。僕自身の状況も変わっているので、一年ぶりにこの映画を観ましたが、初めて観たときとはまた違う感慨がありますね。
 「世の中は金だ」という鷲津のモノローグと、tomo the tomoが歌う主題歌「富は問題にならぬ~Road to Rebirth」が重なるエンディングは、どこか皮肉でもありますが、象徴的な場面とも言えそうです。

 続編、という言葉もちらほら聞かれているようです。鷲津政彦という魅力的なキャラクターにまた会えるのなら、大歓迎。「資本主義の焼け野原」で、鷲津は何を見つけたのか。次回作では、ぜひそれを教えてもらいたいですね。



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