闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

検索フォーム

広告!

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HP Directplus オンラインストア
comments(-)|trackback(-)|スポンサー広告|--------_--:--|page top

小説『ショート・ショートの花束1』

 『ショートショートの広場』シリーズが前巻で20冊となったのを区切りに、タイトルを変えてリスタート。中身は特に変わっていませんが、編者阿刀田高氏によれば、「おいおい新しい趣向を加えたい」とのこと。
ショートショートの花束〈1〉 (講談社文庫)ショートショートの花束〈1〉 (講談社文庫)
阿刀田 高

講談社 2009-03-13
売り上げランキング : 58804
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 収録作は全部で65編。印象に残った作品をいくつかピックアップしようと思いますが、友人のblogと被らないようにしなければね。
 
 「倒れる人」…商店街で倒れる。立ち上がり、少し歩いてはまた倒れる。そんなことを十日間、同じ時間に繰り返すという不思議なバイト。雇い主の男は、街の無関心度を測るのが目的だというが……。真相を明かさず、謎を残したままの結末が怖い。掌編ミステリーとして、かなりよく出来てるんじゃないでしょうか。

 「落し物」…常連さんの作品。短くてバカバカしいけれど、よく書けていますね。警察に限らず、役所や公務員は仕事がマニュアル的で臨機応変さがないとよく批判されますが、落とした物がモノだけにねぇ。こういうときぐらい、マニュアル的でない対応をしていただきたいものです。

 「逆転」…これも短いですね。ワンアイディア物ですけど、解りやすくていいですね。SF的な話というのも、ショートショートというジャンルによくお似合いです。「その瞬間」が、登場人物たちに自覚できたのかどうか、気になるところです。

 「のっぺらぼう」…昔話のパロディというのは「ショートショート・コンテスト」ではよく見られるパターンですが、この作品は現代版「のっぺらぼう」の話と見えて、後半に驚きの展開がある。オチを知ってからあらためて読んでみると、伏線となる描写がじつに巧妙に織り込まれているのに気づきました。いやぁ、上手いねぇ。やられました。

 「親父の悪戯」…この作者も常連のひとですね。洒落のわかる粋な人物だった父に憧れレストラン経営者になった男が、父の葬儀の席で、最後の親孝行を果たそうとするが……。お葬式というと悲しいイメージですが、このオチは絶妙なジョーク。しかも、故人自らが仕込んだ筋書きなので、死者への冒涜にも当たらない。繰り返し読めば読むほどじわじわ効いてきて、かなり笑えます。死してなお人を笑わせるなんて、なんとも粋ですなぁ。

 以上、5編ほどピックアップしてみました。前身の『ショートショートの広場』シリーズもあわせると、21冊目の単行本。僕は全部読んでいますから、トータルすると軽く1000編以上の作品を読んでいるでしょう。すごい数ですよ、あらためて。一つひとつが短いとはいえ、これだけの数の物語を読んだというのは、我ながら自慢してもいいんじゃないかという気がします。だって、長編小説だけで1000作読むのなんて、至難の業ですもんね。ショートショート好きでよかったぁ。
星新一 ショートショート DVD-BOX星新一 ショートショート DVD-BOX

Happinet(SB)(D) 2009-05-22
売り上げランキング : 2597
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

仕掛け花火 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)仕掛け花火 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)

講談社 2007-11-07
売り上げランキング : 353066

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

スポンサーサイト

Theme:読んだ本。
Genre:本・雑誌

HP Directplus オンラインストア
comments(2)|trackback(0)|読書|2009-08-07_02:03|page top

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

非公開コメント

ショートショートは果てしなく!?
確かに短々話好きで良かったねお互い(笑
タイトルを変えてどこが変化進化するのか楽しみですな
コメントサンキュ(>▽<)
>>峰川幸介三世さん。
おっと、こっちには初コメントだね。うれしいぜ。
ほんと、お互いにね。困ったときは短々編みたいなところあるもんね。
千数百ものストーリーを読んでいれば、その蓄積はぜったいあるもんね。

プロフィール

tamacat

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

参加ランキング

クリック感謝!

NetShop

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。