闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『しんぼる』

 ダウンタウン松本人志第二回監督作品。それ以上の予備知識は、必要ないでしょう。
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謎の真っ白い部屋で目を覚ました男。部屋にはほかに誰もおらず、何もない。壁にを調べていると、妙な形の出っ張りが目に入る。男がそれを押すと、驚くべき出来事が――。

 映画『しんぼる』公式サイト
 本作を観るにあたって、前作『大日本人』を思い返していました。初見のときに当blogで書いた『大日本人』の感想を読むと、当時は斬新な表現に戸惑いつつも、おおよそ好印象、だけどやや不満もあり、というような受け止め方を、僕はしていたようです。今にして思えば、かなり構えた見方をしていたものだなあ。僕が当時感じた“不満”というのは最後のオチのことで、2時間近く真面目な映画を見せてきて、それでも最後はあのバカバカしいコントのようなオチにしたことに対して、「結局松っちゃんは笑いに逃げるのか。そこが松っちゃんのいちばん悪いところだよ」なんて憤ったりしたのでした。
 だけど、このたび改めて考えていて気づいたのです。松っちゃんにしてみればそもそもコントの延長で作っているのであって、一般の人がイメージする“真面目な映画”を見せる気なんて最初からなかったのではないか。そう考えたら、『大日本人』のオチは逃げでもなんでもなくて、初めから予定の着地点だったと思われます。

 そんな風に認識を改めたうえで、『しんぼる』を観ました。そして、笑いました。おもしろい。文句なしにおもしろい。こんなに笑ったのは久しぶりってぐらい笑った。涙が出るほど笑った。

 壁の突起を押せば何かが起こるんです。それだけ。映画で描かれているのはほんとそれだけ。だけどその出来事の内容だったり、その順番だったり、それに対する主人公のリアクションだったり、その一つひとつが積み重なって、だんだん笑いをこらえるのが困難になってくる。最初に笑いのダムが決壊するのは、“台車”とそれに対するリアクション「アッパーーーッ!」でしょうか。
 ところどころ、場面転換で挿入されるのが、メキシコのベテランプロレスラーとその家族の物語。これが、白い部屋に閉じ込められた男のストーリーとどうつながってくるのかと思いましたが、意外な形でつながってきたのが、映画の第二部ともいえる“実践”。この“実践”パートから映画はダイナミックな展開を見せ、主人公の表情や身のこなしも大きく変わっていきます。
 そして主人公が最後にたどり着くのは“未来”。この“実践~未来”のくだりは、深読みしようと思えばかなり深読みできそうなところ。実際、どう解釈するのが正しいのかは判りませんが、これ、捉えようによってはけっこうヤバイ気もします。松っちゃんがほとんどセリフのないこの映画を作った理由の一つに、「海の向こうの観客」を意識したようなことを言ってるんですが、この終盤のくだりは、「海の向こう」でこそ物議を醸すんじゃないかと。まあ、序・中盤の流れを見、かつ松本人志という人の性質を踏まえれば、じつはそんなに深い意味はないんだろうと判るのですが、海の向こうの人たちは松っちゃんを知らないし、あの辺は日本人が思う以上にナイーヴな問題だからなぁ。

 何はともあれ、この『しんぼる』は笑える。変に構えずに、笑いにいってください。『大日本人』は、観客も構えてしまったけど、監督の方も、初めての映画ってことで構えた部分があったと思います。だけど二作目の本作は、監督の肩の力が抜けて、素直に面白いものを突き詰めることができているように思います。一般的な映画とは違い、あくまで“松本流”、松っちゃんがテレビやビデオオリジナルでやってきたコントの延長上にある作品ですが、だからこそ「遠慮なく笑っていい」んです。素直に、思いっきり笑いましょう。そこにあるのは、笑いのために作られた、世界でもっとも笑える長編映像作品なのですから。

 ただ、映画を見ているあいだ中どーしても気になったことが一つだけ。――トイレはどうしてたの?
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しんぼる
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「しんぼる」レビュー
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☆☆★-- (5段階評価で 2.5) 9月12日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 16:05の回を鑑賞。
しんぼる
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TBありがとうございました。
TB有難うございました。
松本監督の第2弾となりました。
才能や感性は他の人にはないものを
持っているなって思うのですが、
ただ、興業的に成立していかないと
今後の作品が苦しくなる予感がしています。
この作品を受け入れる人は、多くはない
気がしました。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
コメント感謝。
>>シムウナさま。
興行的に厳しいってことは、北野武監督もずっと言われていることらしいですね。
『座頭市』は、売れなくても新作を公開し続けてくれた松竹に恩返しするために、
売れる作品を作った、というようなことを北野監督が仰っていたと思います。

“この作品を受け入れる人”がどの程度いるかはわかりませんが、
“松本人志”という名前だけでもかなりの商品価値があると思いますし、
制作費とかそんなに掛かっていなさそうなので、ビジネス的には意外と
成立する、悪くてもトントンぐらいにはなるんじゃないでしょうか。

プロフィール

tamacat

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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