闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『笑う警官』

 “THE LAUGHING POLICEMAN”という英題がタイプライターで打ち出されるオープニングからして、めちゃくちゃお洒落なこの映画。そんなに話題作ってほどでもないと思うんだけど、これ、最高におもしろいですよ。
 ……と思ったんだけど、Yahoo!映画なんかではボカスカに叩かれまくってるんですね。何故だ?個人的には、今年度No.1の傑作だと思ってるぐらいなんですが……。
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 札幌市内のアパートで女性警官の変死体が発見され、程なくして、被害者の元恋人だった警官・津久井に疑いがかけられる。しかも、津久井が覚醒剤の常用者で、拳銃を所持しているという理由で、特別捜査隊に射殺命令が下された。かつて危険な潜入捜査で津久井とコンビを組み、ともに九死に一生を得た大通署の佐伯警部補は、戦友・津久井を救うため、仲間を集めて独自の捜査を開始する。タイムリミットは翌朝10時。残された時間はあと15時間……。

 映画『笑う警官』公式サイト
 
 クールなジャズ音楽に、スタイリッシュな映像。長回しを多用したカメラワークに、個性派キャストの味のある演技。
 とにかくむちゃくちゃ格好いい映画です。多少芝居がかった台詞も、スタイリッシュな映像の中では、違和感なくはまってしまう。
 Yahoo!では、ストーリーの解りにくさを指摘されたりしていますが、そんなに解りにくいかなぁ?たしかに単純ではないですが、ちゃんと映画を見ていれば、理解できる流れだと思うんですけどね。
 映像やBGMのセンスが古臭いという批判も散見されますが、時代に迎合してたらいいんですか?違うだろうって。べつに「古き良きなんやら」とかじゃなくて、いつの時代でもいいものはいいし、格好いいものは格好いい。それでいいと思うんですが。

 警察の裏金をめぐる問題というのは実際にあった話をモデルにしていますし、内部告発者が徹底的に冷遇されるというのも、現実に警察内部であるみたいです。フィクションとはいえリアルな話をもとにしているので、社会的なメッセージ性は高い。まともな大人なら誰だって、組織の論理と個人の正義の間で葛藤した経験は多かれ少なかれあるはずで、「なんの葛藤もない正義なんてのは、マンガなんだよ」という台詞がグサリとハートに突き刺さります。
 だけど、そんなマンガじみた正義を、非現実的だと切り捨ててしまうのは、やっぱりマズイとも思います。劇中、「朱に交われば赤くなる、でも染まりきれない人も……」といった台詞が出てきますが、この作品の主人公は、「染まりきれなかった人」というよりはむしろ、染まりきってしまったからこそ、「交わる以前の白さに憧れた人」だったのではないかという気がします。つまり、マンガじみた正義の真っ白さへの憧れが、彼らをここまで強くしたのだと。

 そんな社会性の強い作品でありつつ、不可解な事件の謎をを追っていく捜査や犯人探しの興味、タイムリミット型サスペンスの緊張感、相次ぐどんでん返し、無力な男たちが巨悪に一矢報いる痛快さなど、エンタメ性もきわめて高い仕上がりになっています。娯楽性と社会性をハイレベルで両立させたという点で、『相棒‐劇場版‐』や『ハゲタカ』を凌いでるんじゃないでしょうか。原作はシリーズ化されていますが、映画も続編を強く望みたいです。

 酷評してる人も多い作品なので、もしかしたら好き嫌いの激しく分かれる作品なのかもしれません。ただ、個人的には文句のつけようがないくらいおもしろかった作品で、サスペンスフルなハードボイルド調作品がお好きな向きには、大いにお薦めです。そういうジャンルはあんまり……という人は、観ない方が無難かも。
 いや、でもおもしろいぜ、これ。僕の中では、今年度の最高傑作。
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