闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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読んだ本の羅列

 パソコンが壊れているのでblogの更新は滞りがちですが、本は読んでいるので、読み終えていながら感想を書いていない本が溜まってきてます。ここいらでそれらを一言感想とともに一挙放出。
 
 『モロッコ水晶の謎』(有栖川有栖)…火村ものの短編集。水晶はべつにモロッコの特産品ではないらしいです。その表題作は、本格ミステリとしては反則スレスレというか、かなり際どいところを狙った作品です。多分納得しない読者もたくさんいるでしょうが、「本格」という枠組みの限界を攻めていく姿勢というのは、本格の探求者たる有栖川さんらしいと思います。わりと好きな作品。もうひとつ、「推理合戦」はごく短い小品ですが、シリーズにちょくちょく登場するアリスの先輩作家・朝井小夜子と火村の掛け合いが楽しい。この小夜子姐さんが何気に火村といい雰囲気で、無愛想で知られる火村も、小夜子姐さんといるとよく喋ってるような気がする。この二人の関係、ファン的には気になるところです。

 『笑う警官』(佐々木譲)…映画の原作。佐々木氏の作品は初めて。ストーリーラインは映画とほとんど一緒ですが、映画は終盤にもう一ひねりあるので、映画を観たあとで読むと、逆にその辺が食い足りない気がしないでもないかも。ただ、北海道警の不正やそれに伴う内部の事情については、こちらのほうがかなり詳しく書かれているので、その辺りの事情は興味深いです。しかし、ここに書いてあることが事実なら、北海道警は捜査の素人集団ってことになる。怖いな。

 『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』(島田荘司)…御手洗シリーズ以外では、初めて読んだ島田作品。ロンドン留学中の夏目金之助(後の夏目漱石)が、かの地でシャーロック・ホームズを訪ねていたというびっくりするようなお話です。漱石の手記からなる部分と、ワトスンが記した部分とが交互に配された構成で、それぞれのパートでホームズの描かれ方がぜんぜん違うのが面白い。また、日本人の漱石はワトスンの苗字を「ワトソン」と発音し、逆にイギリス人であるホームズやワトスンは漱石の苗字を「ナツミ」と発音しているなど、細かいところもシャレが効いていて楽しいです。謎解きとしては、密室と一夜にして人がミイラと化すという謎。被害者は中国にいたことがあり、そこで呪いをかけられたというのだが……?ミイラ化の謎は大したことないですが、密室のほうは、謎解きのヒントの出し方も含めて、なかなかよくできていると思います。でも、やっぱり発想のしかたが『占星術殺人事件』の作者らしいなぁ。

 以上三冊。一言といいながらいっぱい書いてますが。また読んだ本が溜まったら、更新します。『ショートショートの花束2』が出てるそうなんで、読まなきゃな。
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Genre:本・雑誌

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comments(0)|trackback(1)|読書|2010-05-23_15:37|page top

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島田荘司 『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』 感想
漱石と倫敦ミイラ殺人事件 (光文社文庫)島田 荘司 光文社 2009-03-12売り上げランキング : 116707おすすめ平均 まるでホームズが御手洗、漱石が石岡...

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行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
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