闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『×ゲーム』

 山田悠介氏の小説の映画化。AKB48のメンバーが出演していて、AKBファンの友人に誘われるまで、映画の存在自体まったく知らなかったんですが、あらすじをざっと読んだところ面白そうだし、山田氏原作の映画も、こういうソリッドシチュエーション系の映画も観たことがなかったので観にいくことに。
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 「バツゲーム、バツゲーム……」
 大学生の小久保英明のもとに、小学校の同級生だった小泉智絵からメールが届く。小六のときの担任教師が自殺したという知らせだった。しかしつい数日前の同窓会で、結婚したことを嬉しそうに報告していた先生が自殺するとは思えない。同窓会の帰りに怪しげなロングコートの女を目撃していた英明は、その女が先生の死に関わっているのではと疑いを持つ。ある日、恋人の理香子から「誰かにつけられてる気がする……」と連絡を受けた英明は理香子のもとに急行するが、その途中で何者かに拉致されてしまう。目を覚ました英明は、学校の教室のような場所に閉じ込められていた。そこには智絵や、小学校時代、悪ガキのリーダー格だった新庄、その弟分の吉池の姿も。そこで何者かの指示により「×ゲーム」を強制される英明たち。それは小六のころ新庄たちが行っていたイジメを、大幅にグレードアップさせた恐怖のゲームだった……。

 映画『×ゲーム』公式サイト
 
 原作は読んでいないですが、その評判の悪さにまず驚き。そしてその評判の悪い作品を映画化しようという企画力にも驚き。でも52件もレビューが書き込まれてるってことは、それだけ話題性があるんですね。「イヤよイヤよも好きのうち」みたいな。山田悠介氏は高校生を対象にしたアンケートで「好きな作家」第1位に選ばれたことがあるそうですから、若者の映画離れを懸念する映画業界にとっては、おいしいコンテンツなのかも。

 閑話休題。
 僕は暴力シーンが苦手です。痛そうなシーン、肉体的な苦痛をもろに感じさせるシーンが駄目。痛みと直接につながらなければ、どんなに残虐だったり、グロテスクだったりしてもわりと平気なんですが。たとえば医療系ドラマで、どんなにリアルな手術シーンがあっても平然と見ていられるし、バラバラ死体とかもぜんぜん苦にしない。その点この『×ゲーム』は、強烈な肉体的苦痛を伴う、痛そう、辛そうなシーンの連続。映画を観ながら「残り時間、ずっとこのテンションで行かれたらキツイなぁ」と思わず時計を見てしまったのですが(その時点で、上映開始から約一時間)、常軌を逸した×ゲームをこなし続ける登場人物たちを観ていたら、だんだんどうでも良くなっていきました。というのも、この映画の登場人物、みんな揃いも揃ってタフすぎるんです!
 智絵にしろ新庄にしろ吉池にしろ、過酷なバツゲームで肉体的にも精神的にも相当な傷を負っているはずなのに、映画後半、このゲームの首謀者をわざわざ探し出して報復しようとする。普通なら立っているのもやっとぐらいの状況だろうに、当然のようにそんなことをする元気に驚愕します。
 そして極めつけは、主人公の英明。こいつのタフさはもう、ドラゴンボール並みです。まず最初のバツゲームで両脚と背中を滅多刺し、ついでにア○ルが崩壊。放置すれば失血死しそうな重傷を負い、さらに二つ目のバツゲームで左前腕の筋肉はズタズタ、三つ目のバツゲームでどちらか片方の腕は確実にへし折れてる。それだけの目にあいながら、こいつは映画最終盤まで自分の足で立ち、それどころか格闘まで演じているのです!しかも○を×△られたり、○○の××から△△しても死なない。こいつは不死身か?

 僕をこの映画に誘ってくれたAKBファンの友人のために、出演したAKBメンバー二人について触れておきましょう。
 主人公・英明の彼女、明神理香子を演じた菊池あやか。映画の序盤と終盤しか出番がなく、また演じたキャラクターも何がしたいのか、何のためにいるのか良くわからない人物ですが、実年齢より年長の役で、静かな狂気をたたえた役を無難に演じたあたりは、普段のアイドル活動とのギャップを見せられたという点では良かったかもしれません。
 一方、小泉智絵を演じた仲川遥香。ソリッドシチュエーション(極限状況)に追い込まれ、最初は恐怖し、次第に吹っ切れていく(もしくは狂気に傾いていく)女の子の役を熱演。映画中盤は出ずっぱりで、クレジット上位の菊池あやかよりもおいしい役のような気がします。優等生キャラながら負い目を抱えているという二面性のある役どころも、違和感なく好演していたと思います。

 ストーリー的にはあちこち破綻していて、キャラクターの言動にもほとんど共感できないのですが、英明の不死身ぶりに着目するとけっこう笑えるかもしれません。作品のテーマとしても、イジメは良くないとか、子供のころ受けた傷が後々の人生にまで影を落とすとか、重いテーマを扱っていますが、扱い方がずさんなので響かない。というか、そういう重いテーマをダシにしたら映画に社会性が付与されて、みんな感動してくれると安易に考えてるのが見え見えなんです。そういう安易さにイラッと来る。ソリッドシチュエーションムービーとしての出来がどうなのかは僕には分かりませんが(そういうジャンル見たことないので)サスペンスとかミステリーとしてはあんまり出来がいいとは思いません。出演者のファンなら見てもいいかな、ぐらいですかね。

 でも、この映画の最大の失点は、「全裸の刑」の執行をうやむやにしたこと。映画を観終わった後、一緒に観た二人の友人ともども、ずっとそのことばっか喋ってました。そういう点では、話の種にはしやすい映画ですね。
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そういえば
デスノートという作品は、いかにも『犯罪者を個人的判断で死刑にする事は正義か悪か』をテーマにしたような漫画ですが、作者は誰が正義か悪かという事には特に拘らずに書いてたそうです。この映画も、作者の意図とかメッセージ性とかは特に考えずに見た方がいいのかも?
はっきり言って、
>>峰川幸介三世さま。
テーマやメッセージなんて、べつにどうでもいいんですよ。ただ、映画にしろ他のメディアにしろ、作り手が何をやりたいのかが伝わらないと駄目だと思います。その上で、それを好むか好まないかは人それぞれですから。
この『×ゲーム』の場合、作り手が「いじめは駄目だよ」と伝えたいのか、それとも単に残虐スプラッターシーンをやりたかっただけなのか、よく分からない。前者だとしたら、記事中にも書いたとおり扱い方がずさんだし、後者だとしたら、それはそれでスプラッター映画としてのセンスとか美学みたいなのが問われると思うんですね。この映画の作り手に、そういうこだわりとかがあったのかな~と。スプラッターに詳しくないので、僕には判断できませんが。
そうそう。
ぼくも痛いのは大の苦手。
その中で唯一、痛くないかもしれない
全裸の刑がてきとうな描かれ方。
フラストレーションが残りました。
コメント感謝!
>>えいさま。
やっぱり全裸の刑はいただけないですよねぇ。
観客はみんな智絵の全裸を期待したはずなんだけど、
誰がくじを引いたのかすらよく分からないし。
たしかにフラストレーションが残ります。
全裸の刑を予想する。
電撃棒を持った二人の男が全裸になって「おらおらおらおら」と3分間、見せ付けまくる。こ、これは映像化できない。

AKBはどっちもいい役でしたねえ。とっつかまっちゃう女の子の器の小ささが好き。
見事な予想。
>>ふじき78さま。
> 電撃棒を持った二人の男が全裸になって「おらおらおらおら」と3分間、見せ付けまくる。

だはは!それはたしかに映像化できません(笑)でも、もしそうなら英明たちにとっては格好の反撃チャンスでしたね。

> とっつかまっちゃう女の子の器の小ささが好き。

僕も好きです。一見思いやるのあるいい子に見えて、実は自己中で他人のことなんてまるで本気では考えていない。でも、ああいう極限状況にならない限り、そういう人こそがいちばん“いいひと”に見えるんじゃないかなぁ。

プロフィール

tamacat

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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