闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』

 綾瀬はるかと石原さとみが共演してるなんて珍しいな、と思ったら、本作はホリプロ50周年記念作品なんだそうです。てな訳で、出演者全員がホリプロ所属という、ホリプロ超オールスター映画。映画の中での扱いの良し悪しで、ホリプロ内でのタレントの序列が判ってしまうという怖い映画でもあったりします。
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 時給11万2千円という破格のアルバイト情報に引き寄せられてきた、世代も様々な十人の男女。人気のない山中に立つ施設「暗鬼館」に連れてこられた彼らに告げられたアルバイトの内容とは、心理学的実験の被験者として、「暗鬼館」で七日間を過ごすというもの。ただし、実験中は倫理的に不穏当なことが起こることがありうる、夜10時以降は自室にこもっていなければならず、もし室外に出ていたときは「ガード」と呼ばれる装置に「排除」されてしまうといった注意事項が彼らを戸惑わせる。それぞれの自室には大きな箱が置いてあり、その中には「凶器」が収められていた。そしてそれぞれが不安を抱えて過ごした夜が明けたとき、被験者の一人・西野が死体となって発見されて……。

 映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』公式サイト
 
 ソリッドシチュエーション×本格ミステリ。米沢穂信氏の原作は未読ですが、2007年の各種ミステリランキングで軒並み上位にランクインした作品だそうですから、本格ミステリ好きとしてはけっこう期待して観にいきました。が……?

 結論から言えば、本作はミステリ映画としての出来は良くないです。推理や謎解きの手際が、全体的に雑。ほとんどの推理が証明されていないし、解明が不十分なまま残った謎もあるし、主人公が第二の事件の犯人を言い当てるくだりにいたっては、何を根拠にそんな推理が出てきたのかまったくわかりません。当てずっぽうにも程がある!
 とまあ以上のように、本作はミステリ映画としてみるとかなりお粗末な部分が多く、期待を少なからず裏切られた感がありました。ただ、事件の解決を多数決で決めるというのは本格ミステリの“お約束”を逆手に取った、かなり挑発的な設定だし、探偵だけでなく、犯人、さらに死体(考えてみれば、この言葉には重要な含みがあったんだな)にまでボーナスが出るという設定も面白かったです。あんまり生かされてなかったけど。
 もう一方の特徴であるソリッドシチュエーション――脱出不可能な閉鎖空間での殺し合い、その恐怖感と疑心暗鬼などの雰囲気はけっこう良かったように思います。その辺りは『リング』などJホラーの巨匠・中田秀夫監督の手腕と、ホリプロが誇るオールスターキャストの実力のなせる業でしょうか。とはいえ、物語の導入は不自然だし登場人物の描きこみも浅く、序盤の不穏な空気にはいまいち乗れません。中盤以降は問答無用のジェットコースター的展開になるので、細かいことは気にせず(というかあえて無視して)楽しめますが。

 あとで少し調べて判ったことですが、この映画の内容は原作小説からはかなり改変されているようです。それも「エピソードがはしょられてる」という程度ではなく、「犯人が別人」レベルの違いなんだとか。原作はミステリとしてももっと凝った作りになっているそうで、過去の名作・古典ミステリへのオマージュも満載なんだとか。その片鱗は映画版でも観られましたが、作中のギミックとして上手く生かされていたとは、お世辞にも言えない。まあ、長編小説を映画化するのは難しいんですよね。

 なんだかんだ言って、そこそこ楽しめた映画でしたが、逆に言えば、ものすごくいい所も、ものすごく悪いところもない映画で、しかもミステリなのでネタバレできないとなると、書くことないんですね。「暗鬼館」のセットは金が掛かっていそうですが、密室映画なので映像的な広がりやスケールは感じない。ホリプロといえば東証一部にも上場している大企業で、戦後日本の芸能界をリードしてきた歴史的にもすごい会社のはずですが、そのホリプロの50周年記念と銘打った作品がこんなものでいいのだろうかという気もします。せっかくの記念作品なら、もっとスケールのでかい、華々しい作品を、損得抜きで作るぐらいの気概があってもよかったんじゃないですかね。出演者もホリプロ所属タレントを総動員するぐらいのことをやった方が、ぜったい話題にもなっただろうになぁ。
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