闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『アンストッパブル』

 新年一発目の映画観賞。気がつくと外国映画を長いこと観ていなかったので、久しぶりに。

 ペンシルバニア州のフラー操車場。大量の可燃性化学物質を積んだ39両編成の大型貨物列車777号が、ブレーキ操作のミスにより、無人のまま走り出した。時速100キロ以上で走る全長800メートルものモンスター列車の情報にマスコミは騒然。全米中がテレビの生中継に釘付けとなるが、列車を止めるために鉄道会社が打った手はことごとく失敗。列車はスピードを緩めることなく、人口密集地へと突き進む!誰もが大惨事を覚悟するなか、現場近くを走っていた貨物列車のベテラン機関士フランクと、新米車掌ウィルが、暴走列車を止めるために立ち上がった!

 映画『アンストッパブル』公式サイト
 
 これは実話を基にした物語なんだそうですが、どの辺まで事実に基づいてるんでしょうか。映画を観た限りでは、ものすごく説得力のないお話だったんですけど。ある意味、これこそ「事実は小説より奇なり」か?

 そもそも列車が暴走を始めるきっかけからして、ほとんど冗談としか思えないような不注意、人為的ミスが原因になっている。もっともそれ自体はリアリティどうこうという不満はなくて、むしろ現実的かもしれません。大きな事故とか不祥事が起きるときというのは、およそ常識では考えられないような背景があって、ちょっとした矛盾や問題点が見過ごされた結果として大事に繋がるのです。僕にも覚えがありますが。すべての人が想定の範囲内で行動している限り、想定の範囲内の出来事しか起きないわけで、想定外のことが起きるということは、どこかで誰かが想定外の行動をとってるものです。
 ですから、きっかけが奇妙なのは、そういうもんだと思えば納得できない話ではない。むしろ問題は、収拾のつけ方にリアリティがないこと、あるいはリアリティを感じさせるだけの描写の厚みが足りないことでしょう。
 たとえば、最初は反目しあっていたベテラン機関紙のフランクと新米車掌のウィルが、暴走列車を止めるための共闘を通じて男同士の熱い絆を結んでいく――という、ありがちといえばありがちなドラマも、ありがちだからそういうことなんだって解りますが、二人が互いを信頼しあうようになる決定的なきっかけみたいなものはどこにも描かれていない。二人はこの日が初対面で、半日足らず仕事をともにしただけですから、時間が絆を醸成したとも思えませんし。全体的に、だいぶ足りない。
 また、実はこの二人の関係は、賃金の高いベテランを解雇し、賃金の安い若手に切り替えるという、現代日本にも通じる社会的テーマをはらんでいます。経済合理性の観点からは妥当な判断でも、ベテランの持つ豊富な経験と熟練の技術という人的財産を失うことは、社会にとって損失ではないのか。そういう、掘り下げれば深いテーマが、まったく、見事なまでの不発弾に終わってしまったのは、残念というより、製作者たちのやる気を疑ってしまいます。まあ、ハリウッドの住人なんてみんな超のつく大金持ちだから、関係ないんだろうな。
 列車を止める過程にしても、「どうしてそうなるの?」と突っ込みたくなるところがいっぱい。ブレーキをかけるタイミングを、映画的にいちばん盛り上がる瞬間まで意味もなく粘るというのはいくらなんでも、なぁ。
 『スピード 列車版』みたいな映画ですけど、危機的状況にしても、それを切り抜ける過程にしても、『スピード』の方が説得力があります。

 そんな感じで非常に不満の多い作品でしたが、それでも暴走する列車の迫力やサスペンスの盛り上げ方なんかは、さすがにトニー・スコット監督だけあって上手い。ご都合主義っぽいところが多いのもこの監督らしいかもしれませんけど、それを割り引いてもドキドキしたし、目が離せない緊迫感はありました。
 でもねぇ、暴走する鉄道っていう題材だったら『アトミック・トレイン』っていうTV映画の方が出来がいい気がしますよ。観たのはだいぶ昔ですけど、列車を止めるためのアイディアとかも豊富で、山場の数は多かった記憶があります。Amazonでの評判は低いですが……。でも、「アメリカはTV映画でもこれだけのスペクタクルが撮れるのか」と羨ましく感じた作品でもあります。未見の方は、一度見てみる価値はあるかもしれませんよ。責任は取れないけど。
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アンストッパブル
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アンストッパブル
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『アンストッパブル』
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「アンストッパブル」★★★★★面白かった デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン出演 トニー・スコット監督、99分 、2011年1月7日公開、 2010,アメリカ,FOX (原作:原題:UNSTOPPABLE )                     →  ★
アンストッパブル
【監督】トニー・スコット 【出演】デンゼル・ワシントン/クリス・パイン/ロザリオ・ドーソン/ケヴィン・ダン/ジェシー・シュラム/ジェフ・ウィンコット/リュー・テンプル/他 【公開日】2011/1.7...
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映画 「アンストッパブル」
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映画『アンストッパブル』を観て
11-4.アンストッパブル■原題:Unstoppable■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:99分■字幕:林完治■鑑賞日:1月10日、渋東シネタワー(渋谷)■料金:1,600円ス...
アンストッパブル (Unstoppable)
監督 トニー・スコット 主演 デンゼル・ワシントン 2010年 アメリカ映画 99分 パニック 採点★★★ “その土地はもう危険だから、引っ越した方が良い”といった意見や、“過去の教訓を忘れてしまう住人”みたいな論調をこの震災以降耳にすることがありますが、それ…
「アンストッパブル」(UNSTPPABLE)
「トップガン」や「デジャヴ」「サブウェイ123激突」などの作品で知られる米アクション映画界の鬼才、トニー・スコットがメガホンを執ったデンゼル・ワシントン主演のパニック・アクション・ムービー「アンストッパブル」(2010年、米、99分。FOX映画配給)。...
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あらすじ貨物列車がミスによって、無人のまま走り出し・・・。解説兄リドリー・スコッ

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真実と虚構
> これは実話を基にした物語なんだそうですが、
> どの辺まで事実に基づいてるんでしょうか。

「娘がフーターズで働いていること」だけが真実で他が全て脚色だったら凄い。
全部嘘ならよかった?
>>ふじき78さま。
「あのフーターズだ。もう慣れたよ」ですか。
変に実話だって謳っちゃったのが逆効果だった気もします。だってリアリティないですもん。
最初からそういうもんだと判ってたら、気にならなかったかもしれない。
本気と書いてマジ
うーん。
でも、実際、危険度はでかいけど、そんなしょぼいんが始まりかいって点がリアルでした。完全虚構だった場合、あんな事故、脚本家が持ち込んだ時点で張った倒れます。
マンガのタイトルみたい。
>>ふじき78さま。
>でも、実際、危険度はでかいけど、そんなしょぼいんが始まりかいって点がリアルでした。

そこは僕も同感。だから逆に、止めるやり方の方でね。
そんなんで止まるんかい、それで止まるなら、そこまで大騒ぎすることもなかったんじゃないって思いました。
止め方
(ネタバレコメントです)

止め方は、前半で2回、人を乗り込ませるの失敗してるし、ヘリからのはTV中継されちゃったから二の足踏むのを躊躇するでしょ。ラストは減速が効いた上でって条件でやっとできた訳だし。テンポが良すぎて嘘っぽいかも。
ネタバレ気にする映画でもないかと。
>>ふじき78さま。
>テンポが良すぎて嘘っぽいかも。

そうですね。確かに一つ一つ順を追って見ていくと、そこまでむちゃくちゃな展開でもないのですが、映画的に都合良すぎるというか。
あとは本文中にも書いたのですが、ブレーキをかけるタイミングを、映画的にいちばん盛り上がる瞬間まで意味もなく粘るというところで白けちゃった感じがします。

プロフィール

tamacat

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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