闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』

 元少年サンデー編集者が、漫画家・赤塚不二夫と共に過ごした35年の日々をつづったエッセイをもとに、大幅な脚色を加えて映画化した作品。編集者の目を通して見た、天才漫画家の素顔とは。
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 少女マンガの編集者を志し、小学館に入社した武田初美。しかし意に反して、少年サンデー編集部に配属されてしまう。しかも編集長から担当を命じられたのは、初美が「下品だから」と嫌っていたギャグ漫画家、赤塚不二夫!夜な夜なアシスタントたちと酒を飲み、バカな遊びに明け暮れる赤塚に、真面目な初美は振り回されっぱなし。しかし赤塚は、初美が持つ秘めた“バカの才能”を見抜いていたのだ!

 映画『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』公式サイト
 
 観る前は、どんだけバカバカしい映画なのかなと思っていたけれど、それほどでもなかったような。もちろん、おバカなギャグはふんだんに炸裂しているし、コメディ映画としてしっかり笑わせてはくれるんですが、一方で悲しいシーンやちょっと考えさせられるシーンもあって、観終わってみると割りと普通の映画でしたね。それが悪いってことでもないけど。

 観る前に、「浅野忠信が無理してバカやってるように見える」とかいう評を読んでしまったので、少し気になっていましたが、僕は全然そんなこと思わなかったです。もっとも、実物の赤塚先生はもっとすごかったのかもしれないし、その辺はわからないけれど、映画の中の浅野忠信が演じる赤塚不二夫は、しっかり、本物のバカに見えました。『ヴィヨンの妻』でもそうでしたけど、根源的な弱さを抱えた天才という役が、似合うのかな。
 一方、新米編集者・初美を演じた堀北真希。優等生的な彼女がどこまでバカになれるんだろうと思っていましたが、不思議なものですね。この人はどんな役をやっても、堀北真希にしか見えない。それでいて、その堀北真希が邪魔になっていないというか。映画の中の彼女が「バカに見えるか?」といったらそれは微妙なんだけど、だからといって彼女がまずい芝居をしているとか、バカになりきれないことで映画の魅力を削いでいるかといわれれば、そんなこともない。それはたぶん、彼女の生まれ持った資質が“清楚で控えめ”だからなんだろうなぁ。

 赤塚が幼少期のことを語るシーンや、最愛の母が亡くなったときにみせる取り乱しようなどからは、バカの裏側に悲しみや辛い体験があることがわかります。ただ、これらのシーンはただ「悲しいシーン」として印象に残るだけで、映画のテーマそのものとは、あまり上手くリンクしていないように感じました。
 また、赤塚不二夫といえばタモリだろうと思うのですが、劇中にタモリ、もしくはそれを思わせるような人物がまったく出てこなかったのは残念でしたね。

 この映画のタイトル『これでいいのだ!!』について。「これでいいのだ!!」は赤塚不二夫を象徴するフレーズですが、元といえば『天才バカボン』に出てくる、バカボンのパパの台詞ですよね。でもこの映画は、バカボンを連載していた少年マガジンではなく、バカボンの人気によって苦戦を強いられることになるサンデー編集者の視点から描いた物語で、「これでいいのだ」という台詞を言うのも、取って付けたようなラストシーンの一度だけ。むしろ劇中で印象的に使われている台詞は「タリラリラーン」とか「シェー」(原典は前者が『天才バカボン』、後者が『おそ松くん』)の方。特に「タリラリラーン」はこの映画のテーマ“バカになること”を象徴している台詞だと思うので、この映画のタイトルは『タリラリラーン!!』の方がふさわしいんじゃないかな。

 「人間悩んだって、ちっとも成長なんかしないんだよ」という意見には大賛成ですが、とはいえこの映画を観る限り、バカになったところで生きるのが楽になったりもしなさそう。というわけで、僕はあんまりバカになりたいとは思いません。ただ、この映画が伝えようとしているのは、バカかどうかはともかく、自分なりの流儀を貫くことで初めて、見えてくるものや生み出せる何かがあるんじゃないか、ということだと思います。もっともそれらが、そうまでして見つけたり生み出したりしなきゃならないほど、価値のあるものかどうかは判りませんんけどね。それを判断するのは、たぶん歴史の役目なんでしょう。だから今を生きる僕たちは、あまり難しいことを考えず、「タリラリラーン!!」と生きていくべきなのかな。
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