闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『復讐捜査線』

 主演映画は『サイン』以来8年ぶり、アクション映画は『ペイバック』以来12年ぶりというメル・ギブソンの俳優復帰作。愛娘を目の前で殺されたベテラン刑事が、国家の暗部に巣食う巨悪に復讐の鉄槌を振るう!

 ボストン市警のベテラン刑事トム・クレイブンのもとに、愛娘エマが帰省してきた。久しぶりの再会を喜ぶクレイブンだったが、その日のエマは嘔吐を繰り返すなど体調が悪そうだった。病院へ連れて行くため玄関を出た矢先、「クレイブン!」という叫び声と共に放たれた散弾銃の銃弾がエマの体に命中。エマは何も言い残せぬまま絶命する。警察は刑事であるクレイブンが狙われたものと見て捜査を進めるが、当のクレイブンには心当たりがなかった。エマの所持品の中に拳銃を見つけたクレイブンは、犯人が最初からエマを狙っていたと気づき、エマの交友関係や勤務先から事件の真相に迫っていく。一方その頃、国防総省高官ムーアの政治顧問ミルロイから依頼を受けた隠蔽工作のプロ・ジェドバーグが、事件の真相を闇に葬るため動き始めていた……。

 映画『復讐捜査線』公式サイト
 
 『リーサル・ウェポン』シリーズはハリウッド製アクション映画の中でいちばん好きなシリーズです。当然、それに主演しているメル・ギブソンも大好きな俳優。最近はプライベートのゴタゴタばかりが伝えられるメル・ギブだけど、1980年代後半~90年代にかけて、ハリウッド最高のアクションスターの一人だったことは間違いない。その彼が『ペイバック』以来、実に12年ぶりにアクションに帰ってきました。これは見ないわけにはいかない。

 さて、本作はもともと、イギリスBBCテレビで放送された前6話の連続ドラマ。それを、舞台を現代のアメリカ・ボストンに移し、2時間の映画ようにシナリオを構築しなおしたものだそうです。原作ドラマはイギリスのテレビドラマ史上最高傑作の一本として今も語り継がれているのだとか。
 元が連続ドラマだけあって、ストーリーが二転三転というか、結末まで一直線という感じではないですね。色々な謎があって、関係者が入り組んでいて、ちょっと解りにくいところもある。ですが、映画は事件の全容を解明するということよりも、娘の死の真相を追うクレイブンの動きに集中しているので、観客はクレイブンの感情に同化してストーリーを理解できるようになっています。
 なんといっても、クレイブンを演じるメル・ギブソンがいい。最愛の娘を突然失い、悲しみに打ちのめされながらも、当初は真実を知りたいという思いから、そして次第に巨悪に対する敵愾心で自らを奮い立たせていく父親を好演していると思います。娘の死の真相を追うということは、すなわち父として娘のことを理解していくということでもあって、幼い日の娘の思い出と重ね合わせながら、成長した娘の実像を知れば知るほど、娘を失った喪失感を実感していくという流れには強く胸を打たれます。アクション面でも派手さはないながら、リアリティ重視の重みのあるアクションで、健在ぶりを見せてくれるのがファンとしては嬉しい。救急搬送用ストレッチャーに手錠でつながれた状態から脱出するというシーンでは、『ペイバック』での後ろ手に縛られ車のトランクに放り込まれた状態から脱出するというシーンや『リーサル・ウェポン』での拷問からの脱出シーンを思い出して、ニヤリとしました。
 
 クレイブンの復讐ストーリーに比べて、隠蔽工作のプロ・ジェドバーグの動きや目的はやや解りにくいのですが、彼とクレイブンが孤独な中年男同士、わずかな交流を通して強い信頼関係を結んでいくのは、粋でハードボイルドな感じがして格好良いです。“揉み消し屋”としてのジェドバーグが選ぶ、事件の意外な決着のつけ方も見所。

 「人間は完璧じゃない。だが正しい生き方がある」

 この台詞に胸を撃たれた。完璧じゃない人間が、それでも人として誠実であろうとする、そういう心のありようこそが、ハードボイルドなんだ。

 映画を観て驚いたんだけど、実は今の日本にとって、かなりタイムリーな内容でもある。本国では一年半も前に公開済みだった本作が、今年このタイミングで日本公開になるというのは、なんと言うか、不思議なめぐり合わせだな。結末は、娯楽映画としては悲しすぎる気もしますが、映画で扱っている内容を考えると、誠実な結末と言えそうです。この映画を観て、改めて“ニュークリア”についてちゃんと考えてみようと思った。最近は考えるのにも飽き飽きしてたんだけど、やっぱり考えなきゃと思った。そういう映画です。
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No title
こんばんはー^^

私は何と言ってもあの銃を構えて微動だにせず敵を撃ち殺したシーンがたまらなく好きです。やっぱりね、一流のアクションスターは静でもアクションしてるというか。
アレだけ決まる人って中々いないですよ。
私生活で色々ありましたけど、今後も主演作品があるみたいなんで楽しみです。
コメント感謝!
>>KLYさま。
こんばんは。

>>何と言ってもあの銃を構えて微動だにせず敵を撃ち殺したシーン

ドライバーを射殺した後タイヤをパンクさせてコースをずらして、道路脇の切り株でジャンプして川にドボン……メル・ギブソンのカッコよさもさることながら、そんな演出を考えた監督やアクション・コーディネーターに感心しましたね。
俳優としては演技力も定評あるし、監督としても充分すぎるぐらい成功してる人ですが、やっぱりファンとしては、体の動く限りアクションスターでいてほしいなぁと思います。
No title
なんか本当にとことん地味で、それなのにこんな「野獣が復讐して、ガオー」調子のタイトルを付けられちゃって、でも、心の琴線に触れるいい映画でした。
静かだが鋭い映画。
>>ふじき78さま。
ふじきさんがおふざけ抜きで、まじめに感想書いてる映画も珍しい。
それだけ、いい映画でしたよね。
たしかにタイトルは、ちょっと残念かなぁ。これがイイって言ってる人もいるみたいですけど。

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tamacat

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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