闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『ミッドナイトイーグル』

 原作は読んでいないのだけれど、作者の高嶋哲夫氏が、国際謀略などの要素も絡めたスケールの大きなアクション小説を多数書いている作家であることは知っていたので、映画化されると聞いて、けっこう期待していました。
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 が、予告編を見たときに、期待値を若干、下方修正。理由は、これはアクション映画だけど、泣かせるほうに力入りすぎてるんでないかい?と思ったから。

 映画『ミッドナイトイーグル』公式サイト
 
 
 アクション映画好きの日本人として、日本で魅力的なアクション映画が作られないことにずっと不満を感じています。だから、邦画でアクション大作、と聴くと、期待せずにはいられない。期待に応えてくれる作品は少なく、期待を超える作品は今のところ皆無なのですが。
 で、この『ミッドナイトイーグル』。
 アクション物としては、うん、意外と満足度は高い。べつに、たいしたアクションはやってないんですけどね。派手な爆破シーンもないし、肉弾戦ない。雪山というシチュエーションだけど、『007』シリーズとかでよく見るスキーチェイスもない。非常に地味な銃撃戦をちょこちょこやってるだけ。
 でも、その地味さが逆に良かったのかもしれません。ひとつにはリアリティが感じられるし、もうひとつは、変に背伸びしてハリウッド映画との差を痛感した作品(『亡国のイージス』)や、中国武侠映画の猿真似をして、和製アクションのアイデンティティを完全に置き去りにした作品(『どろろ』)よりはよっぽどいいです。
 アクション的にいちばんの見所は、雪崩に巻き込まれそうになった落合を、西崎が間一髪、助けるところかな。まあこれも相当地味だけど、そのあと雪の下から、落合が出てくる描写が好き。

 ただ。この映画の核であろう“泣かし”の部分。これは、どうにも納得がいかない。
 きっと、あれで泣く人もいっぱいいると思うんですよ。だから、これは完全に個人的な意見で、もしかしたらこんなことを感じているのは僕ぐらいかもしれないけれど。でも、許せないんですよ、ああいう結末はどうしても。これは僕の倫理観、もしくは正義感の問題。

 ↓ここから少し、ネタばれを含みます。映画を未見の方はスルーで↓。
 『日本沈没』もそうだったけれど、泣かせるための手法として、あれをやっちゃだめだと思う。生き方とか、命のあり方について議論させるための、問題提起としてのあの結末なら理解できる。でも、あの結末で泣かせよう、しかもそれをハッピーエンドにしてしまおうという感覚は、僕の倫理観が受け付けない。だから、あの結末で「感動した」なんて言ってる人も、ちょっと僕にはわからない。「大切なものを守る」という志はカッコいいけど、あんなのハッキリ言って、カミカゼと一緒じゃないか。ここ最近、カミカゼ的心性を安易に賛美する風潮が、映画界に限らずあるような気がして、なんか気持ち悪い。
 それでも『日本沈没』は、ストーリーの流れ上そこにしか落としどころがなかったから、まだ許せる(といっても、ハナからそこに落とすつもりで逆算して作られたストーリーなのだけれど)。でも、この『ミッドナイトイーグル』は、もっとべつの落とし方あったでしょ。なにも敵工作員を30人にすることなかったし(第一、それだけの人数の工作員がいちどきに動いたのに、公安が何にも把握してないなんてありえない!)、救援部隊だって吹雪がやんだから出動したのに、なにももう一度吹雪かせなくても。普通に救援部隊が降りてきて、敵を射殺してハッピーエンドでいいじゃん。なんであんな結末にしちゃったのかわからない。なんで?思いっきり無理くりじゃねぇか。


 日本映画って、アクション物でさえも、泣ける作品じゃないとだめなんですかね。べつに泣けるアクション映画が駄目といってるわけじゃないけれど、もっと明るく楽しい、カラリとしたアクション映画があってもいいじゃないですか。誰も悲しくなりたくてアクション映画なんて見ないでしょ。ジャッキー・チェンの映画とかエディ・マーフィの映画みたいな、見終わってみんながハッピーになれるような映画を、どんどん作ってかないと駄目なんじゃないの、日本映画界?
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まったく・・・。
単純にスカっとするアクションって、日本映画界では低く見られているんでしょうかね。この映画に限らず、最近の日本の映画では主人公が死にすぎです。
コメント感謝。
>>ふくちゃんさん。
低く見られてるというか、叙情性がなきゃ映画じゃないと思われてるというか……。主人公が死にすぎというより、死なない映画を作らなすぎ。
日本のアクション映画の未来は暗いですかねぇ。

プロフィール

tamacat

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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