2007.11.24
映画『ミッドナイトイーグル』
原作は読んでいないのだけれど、作者の高嶋哲夫氏が、国際謀略などの要素も絡めたスケールの大きなアクション小説を多数書いている作家であることは知っていたので、映画化されると聞いて、けっこう期待していました。
が、予告編を見たときに、期待値を若干、下方修正。理由は、これはアクション映画だけど、泣かせるほうに力入りすぎてるんでないかい?と思ったから。
映画『ミッドナイトイーグル』公式サイト
アクション映画好きの日本人として、日本で魅力的なアクション映画が作られないことにずっと不満を感じています。だから、邦画でアクション大作、と聴くと、期待せずにはいられない。期待に応えてくれる作品は少なく、期待を超える作品は今のところ皆無なのですが。
で、この『ミッドナイトイーグル』。
アクション物としては、うん、意外と満足度は高い。べつに、たいしたアクションはやってないんですけどね。派手な爆破シーンもないし、肉弾戦ない。雪山というシチュエーションだけど、『007』シリーズとかでよく見るスキーチェイスもない。非常に地味な銃撃戦をちょこちょこやってるだけ。
でも、その地味さが逆に良かったのかもしれません。ひとつにはリアリティが感じられるし、もうひとつは、変に背伸びしてハリウッド映画との差を痛感した作品(『亡国のイージス』)や、中国武侠映画の猿真似をして、和製アクションのアイデンティティを完全に置き去りにした作品(『どろろ』)よりはよっぽどいいです。
アクション的にいちばんの見所は、雪崩に巻き込まれそうになった落合を、西崎が間一髪、助けるところかな。まあこれも相当地味だけど、そのあと雪の下から、落合が出てくる描写が好き。
ただ。この映画の核であろう“泣かし”の部分。これは、どうにも納得がいかない。
きっと、あれで泣く人もいっぱいいると思うんですよ。だから、これは完全に個人的な意見で、もしかしたらこんなことを感じているのは僕ぐらいかもしれないけれど。でも、許せないんですよ、ああいう結末はどうしても。これは僕の倫理観、もしくは正義感の問題。
↓ここから少し、ネタばれを含みます。映画を未見の方はスルーで↓。
『日本沈没』もそうだったけれど、泣かせるための手法として、あれをやっちゃだめだと思う。生き方とか、命のあり方について議論させるための、問題提起としてのあの結末なら理解できる。でも、あの結末で泣かせよう、しかもそれをハッピーエンドにしてしまおうという感覚は、僕の倫理観が受け付けない。だから、あの結末で「感動した」なんて言ってる人も、ちょっと僕にはわからない。「大切なものを守る」という志はカッコいいけど、あんなのハッキリ言って、カミカゼと一緒じゃないか。ここ最近、カミカゼ的心性を安易に賛美する風潮が、映画界に限らずあるような気がして、なんか気持ち悪い。
それでも『日本沈没』は、ストーリーの流れ上そこにしか落としどころがなかったから、まだ許せる(といっても、ハナからそこに落とすつもりで逆算して作られたストーリーなのだけれど)。でも、この『ミッドナイトイーグル』は、もっとべつの落とし方あったでしょ。なにも敵工作員を30人にすることなかったし(第一、それだけの人数の工作員がいちどきに動いたのに、公安が何にも把握してないなんてありえない!)、救援部隊だって吹雪がやんだから出動したのに、なにももう一度吹雪かせなくても。普通に救援部隊が降りてきて、敵を射殺してハッピーエンドでいいじゃん。なんであんな結末にしちゃったのかわからない。なんで?思いっきり無理くりじゃねぇか。
日本映画って、アクション物でさえも、泣ける作品じゃないとだめなんですかね。べつに泣けるアクション映画が駄目といってるわけじゃないけれど、もっと明るく楽しい、カラリとしたアクション映画があってもいいじゃないですか。誰も悲しくなりたくてアクション映画なんて見ないでしょ。ジャッキー・チェンの映画とかエディ・マーフィの映画みたいな、見終わってみんながハッピーになれるような映画を、どんどん作ってかないと駄目なんじゃないの、日本映画界?
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が、予告編を見たときに、期待値を若干、下方修正。理由は、これはアクション映画だけど、泣かせるほうに力入りすぎてるんでないかい?と思ったから。
映画『ミッドナイトイーグル』公式サイト
アクション映画好きの日本人として、日本で魅力的なアクション映画が作られないことにずっと不満を感じています。だから、邦画でアクション大作、と聴くと、期待せずにはいられない。期待に応えてくれる作品は少なく、期待を超える作品は今のところ皆無なのですが。
で、この『ミッドナイトイーグル』。
アクション物としては、うん、意外と満足度は高い。べつに、たいしたアクションはやってないんですけどね。派手な爆破シーンもないし、肉弾戦ない。雪山というシチュエーションだけど、『007』シリーズとかでよく見るスキーチェイスもない。非常に地味な銃撃戦をちょこちょこやってるだけ。
でも、その地味さが逆に良かったのかもしれません。ひとつにはリアリティが感じられるし、もうひとつは、変に背伸びしてハリウッド映画との差を痛感した作品(『亡国のイージス』)や、中国武侠映画の猿真似をして、和製アクションのアイデンティティを完全に置き去りにした作品(『どろろ』)よりはよっぽどいいです。
アクション的にいちばんの見所は、雪崩に巻き込まれそうになった落合を、西崎が間一髪、助けるところかな。まあこれも相当地味だけど、そのあと雪の下から、落合が出てくる描写が好き。
ただ。この映画の核であろう“泣かし”の部分。これは、どうにも納得がいかない。
きっと、あれで泣く人もいっぱいいると思うんですよ。だから、これは完全に個人的な意見で、もしかしたらこんなことを感じているのは僕ぐらいかもしれないけれど。でも、許せないんですよ、ああいう結末はどうしても。これは僕の倫理観、もしくは正義感の問題。
↓ここから少し、ネタばれを含みます。映画を未見の方はスルーで↓。
『日本沈没』もそうだったけれど、泣かせるための手法として、あれをやっちゃだめだと思う。生き方とか、命のあり方について議論させるための、問題提起としてのあの結末なら理解できる。でも、あの結末で泣かせよう、しかもそれをハッピーエンドにしてしまおうという感覚は、僕の倫理観が受け付けない。だから、あの結末で「感動した」なんて言ってる人も、ちょっと僕にはわからない。「大切なものを守る」という志はカッコいいけど、あんなのハッキリ言って、カミカゼと一緒じゃないか。ここ最近、カミカゼ的心性を安易に賛美する風潮が、映画界に限らずあるような気がして、なんか気持ち悪い。
それでも『日本沈没』は、ストーリーの流れ上そこにしか落としどころがなかったから、まだ許せる(といっても、ハナからそこに落とすつもりで逆算して作られたストーリーなのだけれど)。でも、この『ミッドナイトイーグル』は、もっとべつの落とし方あったでしょ。なにも敵工作員を30人にすることなかったし(第一、それだけの人数の工作員がいちどきに動いたのに、公安が何にも把握してないなんてありえない!)、救援部隊だって吹雪がやんだから出動したのに、なにももう一度吹雪かせなくても。普通に救援部隊が降りてきて、敵を射殺してハッピーエンドでいいじゃん。なんであんな結末にしちゃったのかわからない。なんで?思いっきり無理くりじゃねぇか。
日本映画って、アクション物でさえも、泣ける作品じゃないとだめなんですかね。べつに泣けるアクション映画が駄目といってるわけじゃないけれど、もっと明るく楽しい、カラリとしたアクション映画があってもいいじゃないですか。誰も悲しくなりたくてアクション映画なんて見ないでしょ。ジャッキー・チェンの映画とかエディ・マーフィの映画みたいな、見終わってみんながハッピーになれるような映画を、どんどん作ってかないと駄目なんじゃないの、日本映画界?
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まったく・・・。
単純にスカっとするアクションって、日本映画界では低く見られているんでしょうかね。この映画に限らず、最近の日本の映画では主人公が死にすぎです。
コメント感謝。
>>ふくちゃんさん。
低く見られてるというか、叙情性がなきゃ映画じゃないと思われてるというか……。主人公が死にすぎというより、死なない映画を作らなすぎ。
日本のアクション映画の未来は暗いですかねぇ。
低く見られてるというか、叙情性がなきゃ映画じゃないと思われてるというか……。主人公が死にすぎというより、死なない映画を作らなすぎ。
日本のアクション映画の未来は暗いですかねぇ。
劇場鑑賞「ミッドナイトイーグル」
ミッドナイトイーグル「ミッドナイトイーグル」を鑑賞してきました高嶋哲夫の同名小説を原作にした山岳サスペンス・アクション。悪天候の雪山で過酷な運命に直面する主人公を大沢たかお、その後輩を玉木宏、図らずも墜落事件の背景に迫る雑誌記者を竹内結子が演じる。その...
映画『ミッドナイトイーグル』
本日より公開の『ミッドナイトイーグル』を、いつもロビーにチュロスの(?)甘い香り漂う梅田ブルク7で。 久々に大作路線映画の鑑賞です。 『三丁目の夕日』や『パンズ・ラビリンス』も実際には大作ですけど、あからさまな(笑)大作は『どろろ』以来ということで。 ...
「ミッドナイトイーグル」
2007年/日本
監督/成島 出
出演/大沢 たかお
竹内 結子
玉木 宏
吉田 栄作
戦場カメラマンの西崎は、ある出来事により心に傷を負い、山にこもってしまった。そんな矢先に妻が病気でなくなり、一人息子は妻の妹・有...
「ミッドナイトイーグル」レビュー
映画「ミッドナイト イーグル」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、袴田吉彦、石黒賢、金子さやか、藤竜也、佐原弘起、他 *監督:成島出 *原作:高嶋哲夫 感想・評価・批評 等、レビューを含む記事・
ミッドナイトイーグル
ミッドナイトイーグル’07:日本
◆ 監督: 成島出「フライ,ダディ,フライ」◆出演:??大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、袴田吉彦、大森南朋、石黒賢、藤竜也
◆STORY◆ ある晩、米軍の戦略爆撃機“ミッドナイトイーグル”が、北アルプスの上空で消息を...
ミッドナイトイーグル
2007/11/23年公開(11/25鑑賞)製作国:日本監督:成島出原作:高嶋哲夫出演:大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、袴田吉彦、大森南朋、石黒賢、藤竜也
F-15はただのゲスト出演か・・・
ミッドナイト イーグル/大沢たかお、竹内結子
邦画のアクション映画としては、この大作クラスは久々に観る気がします。パッとすぐに思い浮かぶのは「海猿2」かな?山岳アクションサスペンスだと「ホワイトアウト」以来?なんとなくだけど、当初の構想では主演が織田裕二だったんじゃないかと勝手に憶測してるくらいで...
『ミッドナイトイーグル』
『ミッドナイトイーグル』
日本滅亡まで48時間
邦画のサスペンスアクション大作なんて久々に観ます。
極寒の北アルプスで謎の武装集団と戦う戦場カメラマン西崎と新聞記者の落合。
戦略爆撃機ミッドナイトイーグルの秘密とはなんなのか?
日本全土を揺るが
【2007-170】ミッドナイト イーグル(MIDNIGHT EAGLE)
人気ブログランキングの順位は?
日本滅亡のカウントダウンが始まった。
あと48時間。
猛吹雪の北アルプスで、男たちは命を懸けた。
愛するひとを守る。ただ、そのためだけに。
もう、誰も失いたくない。
【映画】ミッドナイト イーグル
■状況
MOVIX伊勢崎にて映画の日価格で観賞
■動機
1000円なので観てもいいかなっと
■感想
楽しかった(笑)
■あらすじ
ある晩、米軍の戦略爆撃機“ミッドナイトイーグル”が、北アルプスの上空で消息を絶った。そのころ、ちょうど北アルプスで撮影をしていた元
【ミッドナイト イーグル】
このまえは、「三丁目」に夕日を見に行って、ちょっと心温まってきました。
今回は、なんと「北アルプス」まで遠出してきました [:グッド:]
すんごく、寒かったです…[:雪:]
ある晩、米軍の戦略爆撃機“ミッドナイトイーグル”が、北アルプスの上空で消息を絶っ...
ミッドナイトイーグル(評価:○)
【監督】成島出
【出演】大沢たかお/竹内結子/玉木宏/吉田栄作/袴田吉彦/大森南朋/石黒賢/藤竜也
【公開日】2007/11.23
【製作】日本
【ストーリー】
かつて世界中の戦場を駆け巡り、生と死の現実を撮り続けたカメ
「ミッドナイト イーグル」アップ多用でスケール感が薄れ気味
「ミッドナイト イーグル」★★★
大沢かたお、玉木宏 主演、竹内結子 、吉田栄作 出演
成島出 監督、2007年、131分
公開3週目に入った作品をやっと見た、
以下は内容に触れてますので、
未見の方はご注意下さい。
北アルプスに落下した
米軍のステルス...
ミッドナイトイーグル
戦場カメラマン西崎優二は、真冬の北アルプスで落ちる火球を目撃した。それは特殊爆
ミッドナイトイーグル を観ました。
意外や意外の面白さ!新春第2弾は、コレまた珍しい邦画です。
79『ミッドナイト イーグル』を鑑賞しました。
映画を鑑賞しました。秊 79『ミッドナイト イーグル』 評価:★★★☆☆ 全体としてはまずまずでした。 まぁ、実際にはあるのかもしれないけど、証拠はない。 横田基地のステルス型爆撃機B−5に核弾頭が搭載されているという設定。 ..
(映画)ミッドナイトイーグル
自衛隊の銃撃で雪崩が起きるシーンは迫力がありますね。山岳での戦闘と市街地での戦闘を織り交ぜたのは、緊迫感を出したかったからなのでしょうね。















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