闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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小説『翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件』麻耶雄嵩

 綾辻行人、法月綸太郎ら第一世代の活躍を追ってデビューした新本格第二世代の奇才・麻耶雄嵩氏。彼が京都大学推理小説研究会在籍中の21歳で世に出した衝撃のデビュー作。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)
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 名探偵・木更津悠也のもとに、一通の脅迫状と共に届けられた依頼の手紙。それは明治期に創始した大財閥の当主・今鏡伊都からのものだった。京都市内から車で一時間半ほどの山林にある中性ヨーロッパの古城のような今鏡家の邸宅、通称「蒼鴉城」を訪れた木更津と推理作家の私・香月実朝は、そこで凄惨な連続殺人事件に遭遇する。密室、次々と現れる首無し死体、死者が甦ったという目撃証言。名探偵木更津をも翻弄する犯人の罠。そして意気揚々と参上する、もう一人の名探偵……。呪われた一族を見舞う惨劇の真相とは?
 
 いやぁ、わからん。難しいです。難しすぎて、僕の理解力を完全に超えてしまっています。だから、批評不可能。以上。

 ……ってこれで終わっちゃあんまりなので、一応感想めいたことを少し。
 京大っぽいと言えば、ぽいのかなぁ。綾辻行人氏や法月綸太郎氏と共通する部分がある気はします。哲学とか宗教学に関する薀蓄がいっぱいあるところとか。ただ、本作はその比率が高すぎて、そういう学識の無い素人には、書いてある文章を理解するだけでも大変。作中の木更津と香月の会話だけでも、そういったジャンルに関して大学の専攻レベルの知識がないとついていけないと思いますし、それが殺人の動機や、事件の真相と深く係わっているとなると、小説の内容自体を理解するのが一苦労。正直、僕は理解しきれていません。だから、やっぱり批評不可能。ちなみに、綾辻氏や法月氏は文系ですが、麻耶氏は理系なんですね。なのになんで、こんなに宗教や哲学に詳しいんだ?

 前半・後半の二部構成になっていますが、前半にあたる第一部は正直かなりかったるかったです。前述のように理解しにくい上に、名探偵木更津のキャラクターも好感が持ちづらい。ですが、もう一人の名探偵・メルカトル鮎が登場する第二部からは、だいぶ面白くなります。メルカトルも人間的には相当嫌なヤツですが、キャラクターが強烈でビジュアルからして極端なので、一種のマスコットみたいなものと思っていれば楽しめますし、二人の名探偵が対決する構図というのも珍しいので、その珍しさだけでも楽しめますね。
 ミステリとして、謎解きの部分で出来がいいのか悪いのか、それすらよく分からないぐらい複雑な構成なので、出来・不出来は正直言って分からないですが、予想を遥かに超えた、驚愕の結末が待っています。そんなのは反則だろうという文句すら出ないぐらい、読み手の予測の3歩先をいくメタ・ミステリ。面白いかどうかもよく分かりませんが、なんかクセになりそうなヘンな味がある作品でした。そういう感覚は過去に麻耶氏の短編を読んだときにはあまり感じなかったものなので、麻耶氏はどっちかといえば長編向きの作家なのでしょうか。
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Theme:推理小説・ミステリー
Genre:本・雑誌

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comments(0)|trackback(0)|読書|2011-11-25_23:05|page top

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Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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