闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』 

 人気ギャンブル漫画を映画化した『カイジ 人生逆転ゲーム』の、約2年ぶりの続編。今度のゲームは、数多の人生を呑み込んできた怪物パチンコ“沼”だ!
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 2年前、帝愛グループ幹部・利根川とのギャンブル対決に勝利し、借金を帳消しにしたカイジ。しかし再び借金を背負い、地下の強制労働施設に戻されてしまった。そこでチンチロリンで労働者からなけなしの金を巻き上げる悪徳班長のいかさまを暴き、班長の蓄えを全額吐き出させたカイジは、その金を持って地上に出る権利を得る。地上にいられる期間は2週間。その間に、仲間たち25人分の借金を返済できる金を稼ぐ手段を探すカイジの前に、かつての宿敵・利根川が現れる。ホームレスに落ちぶれてしまった利根川から、帝愛の経営する裏カジノへの招待状を受け取ったカイジは、そこで出会った男・坂崎らとともに、大当たりが出れば10億円以上が手に入るというモンスター・パチンコ“沼”に挑む……。

 映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』公式サイト
 
 最近、公私共にバタバタで……ってのは前の記事にも書いたな。とにかく時間が無くて後回しになっていた映画の感想。観てから10日ぐらい経ってますが、思い出しながら書きます。

 前作は娯楽映画としての出来は悪くないものの、自分自身が貧乏フリーターで人生の負け組という立場もあって、観終ったときなんともいえない暗澹たる気分に陥りました。本作でもそういうところは無いでもないんだけど、まだ前作よりはマシかな。たぶんそれは、前作ほど“勝ち組”“負け組”の色分けがはっきりしていないからだと思います。カイジ自身、元負け組→前作で一発逆転、大金を得る→また借金を背負って負け組…というふうに行ったり来たりしているし、他の登場人物も、前作ほど“どん底”の境遇にいる人は多くない。“勝ち組vs負け組”の二項対立というよりは、誰もが上がったり下がったりしうる状況のなかで、下に行きたくない、上に居続けたい人間が何をするか、ということを描いた映画です。

 「自分の身を守るために、押すのは当たり前」

 本作の敵役である一条が何度も繰り返すのがこの言葉。この社会は弱肉強食ということを強く意識させる言葉ですが、本作での一条は、もはや自分の身を守るという次元を超えて、より高みに上るために、負け組たちを踏み台にしていきます。それはかつて自分の苦しみを安全圏から見下ろし、哄笑していた胸糞悪い“勝ち組”どもの仲間入りをすること。そのことに気づいているのかいないのか、それでも過去に地獄を見た経験ゆえに、勝利に異常なまでに執着する一条の姿は憐れでもあります。

 ストーリー全体を見渡すと、カイジがなぜ地下に舞い戻ったのかがはっきりしなかったり、坂崎が初対面のカイジに目をつけ、“沼”攻略の協力者に選んだ理由や、逆になぜカイジがその坂崎を(いかにも胡散臭い大阪弁のオッサンを、だ)信用して組む気になったかが分からないなど、とくに序盤の展開がかなり駆け足なので説明不足感があります。クライマックスの“沼”攻略に関しても、最終的に腕力勝負という感じになってしまったのはちょっと不満。稀代の天才ギャンブラーらしく機転を利かせるか、せっかくチームで挑んでいるならそれぞれのメンバーが効果的な動きをして、奇想天外なチームプレイを行うとかしてほしかった気がしますが、難しいかなぁ。
 でもなによりの不満、不満と言うかなんでかなぁと思うところなんだけど、それは〈石田父子の絆〉の描き方がパッとしないこと。ここはいちばんの泣かせどころだし、映画にゲーム性の面白さ以外のプラスアルファ、ドラマ的な深みを与えられるポイントなんだから、もっと大事に描いてほしかった。あざといぐらいにお涙頂戴的な描写でもいいと思うんですよね。石田のおっさんがカイジに託した想い、裕美の父に対する愛情と、それゆえに抱くカイジへの恨み。そういったものがもっとがっつりぶつかって、最後には綺麗に結びあって昇華していくような、そんなシークエンスが観たかったな。

 前作を観た人間からすると、前作より良くなっている部分もあるし、悪くなっている部分もあるしという感じで±ゼロ、よって前作と大体同じ価値という評価ですが、冷静に考えると、これ前作観てない人には解らないんじゃないかなぁという気もします。だから、本作単体としてみると、けっこうイマイチな映画なのかもしれない。
 最後に、この映画を観て感じたこと。勝利に執着する人は、結局負けるのが怖いだけなんじゃないか。敗者になるのが怖くて、敗北を認めることから逃げたいだけで、勝つことの本当の価値や意義深さなんて理解してないんじゃないだろうか。畢竟怖いから逃げているというだけなら、それは勝っているとは言えないでしょう。将棋の世界では、投了時に「負けました」とはっきり言えない人は強くなれないなんて言いますが、本当の勝利というのは、敗北を認める勇気を持てて初めて掴めるものなのかもしれません。
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No title
凄くつまんなくはないけど、凄く面白くもない。
微妙ですね。
いい所はいろいろあるんだけど。
沼の球を打つ時のマシンガンみたいな音がかっこいいなあ。
最初から最後まで沼。
>>ふじき78さま。
確かに、微妙ですね。
前作はカイジvs帝愛グループという印象でしたけど、本作はずっと“沼”と戦ってる感じで、帝愛グループの存在感があまり感じられませんでした。そのぶん、嫌な気分になるところは少なかったですけど。
前作はヒリヒリする映画で、本作はワクワクする映画、だったような気がします。

プロフィール

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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