闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『新少林寺』

 アンディ・ラウ、ニコラス・ツェー、ジャッキー・チェン共演の武術アクション大作。腹心に裏切られ、家族も失った軍人が、少林寺で出家し、仏道に目覚めていく物語。

 1912年、欧米列強の思惑の下、各地の軍閥が内戦を繰り広げる中国。破竹の勢いで勢力を拡大する将軍・候杰(こうけつ)は、登封城を占領することに成功する。さらに権力志向に凝り固まった候杰は義兄弟の契りを交わした宋虎(そうこ)将軍に猜疑心を抱き、自身の娘と宋虎の息子の婚約を祝う宴会の席で宋虎を暗殺しようとする。しかし傲慢で横暴な指揮官に不満を抱いていた腹心の部下・曹蛮(そうばん)の裏切りによって、候杰は娘を殺され、自身も賞金首にされてしまう。妻にも去られ、行き場の無い候杰は、出家して少林寺に入門する道を選ぶ。寺の厨房係・悟道(ごどう)の仕事を手伝いながら寺で暮らすうち、次第に己の生き方を見つめなおし、過去の過ちを悔いるようになった候杰は、僧名“浄覚(じょうかく)”として生まれ変わる。しかし、候杰が生きていることを知った曹蛮が兵を引き連れ少林寺に押し寄せてきた。候杰は権力欲に取り憑かれた曹蛮にかつての自分を見、改心を促そうとするが……。

 映画『新少林寺』公式サイト
 
 映画『少林寺』といえば、ジェット・リーことリー・リンチェイの初主演映画として有名ですが、僕は観たことがありません。また、少林寺を描いた過去の作品とつながりがあるわけでもないと思います。『“新”少林寺』というタイトルどおり、ゼロからまったく新しく作られた作品です。

 冒頭、アンディ・ラウ演じる候杰が完全な悪人として描かれるのは少々驚きでした。この悪人候杰が、家族を失い、地位も権力も失って、自分のこれまでの行いを悔い、真摯に仏の道と向き合っていく姿が感動を呼ぶ、そういう映画です。
 なんでも少林寺の開祖は達磨だという説もあるそうで、つまり少林寺は本来、禅寺なんですね。だから、武術の鍛錬=禅の修業で、邪念や煩悩を払い、無の境地と向き合うための手段として行われている、というふうに僕は解釈しました。
 クライマックスは少林寺が砲撃を受けて炎上しますが、この〈少林寺炎上〉という出来事は、歴史上実際にあった出来事でもあるそうです。実際の炎上事件と映画で描かれる炎上は起きた時期も原因も違いますが、実際の出来事を取り入れているということで、ストーリーにも説得力が出てくるのではないでしょうか。歴史上の事実ということで言えば、悪役の曹蛮も結局は西洋人(イギリス人と思われる)の思惑に利用されているだけで、最終的にはその西洋人に裏切られ、悲劇的な最後を迎えます。この時代を描いた中国・香港映画では必ずといっていいほどイギリス人が悪人として描かれますが、実際に西洋列強が中国を植民地化しようとし、中国の国土や財産を食い物としたことは事実。この映画は、そんな西洋人をただ悪人として描くのではなく、そんな西洋人に利用され、結果的に国を売った中国人の姿を描いてもいるので、表面的な西洋人嫌悪のレベルに留まらず、「歴史・過去の過ちから学ぶ」という姿勢が感じられます。

 ジャッキー・チェンの登場シーンは「さすが、ジャッキー!」というシーンばかり。アクションも芝居も最高です。ものすごく真面目な武術修行シーンの直後に、〈ジャッキーのお料理教室〉みたいなシーンがあったり、後半にはその料理人という職能を生かした見事なアクションを見せてくれたり、このシーンだけ画面の空気がガラッと変わるのは、映画全体のバランスでいったらどうなんだろうという気もしますが、面白かったから気にしません。

 映画全体としてみると、序盤の“義賊”たちの活躍が後半にほとんど生きていないのとか、候杰が変化していく過程がちょっと急ぎ足に感じて説得力が足りないだとか、いくつかのシーンの継ぎ目が不自然で唐突だったりとか、気になるところもありますが、全体として“禅=武術”の精神を描くことにかけてはなかなか誠実な感じだし、崇高な精神を描いた映画でありつつ、アクションシーンも派手で迫力があり、笑いもあって、娯楽性も高い。文句なしの傑作とは言わないけど、けっこういい映画だと思います。少なくとも、アンディ・ラウとジャッキー・チェンが嫌いじゃなければ、観て損はない。
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