『大日本人』関連記事を読みたくないわけ。
2007/06/09 ( Sat )
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<お笑いエンペラー>の異名をとるカリスマお笑い芸人、松本人志が『大日本人』で映画監督としてデビューした。巷には『大日本人』や『松本監督』を特集した雑誌記事が溢れている。
『大日本人』は公開前から興味があって、実際に先日見てきた。面白かったし、内容は期待に違わぬものだったと思う。
それでも、不思議とそういう「関連記事」を読む気にはならない。
何故か。
それはやっぱり、「松本人志」という一人の個人を、何か特別なものとして、まるで<神格化>しようとするような世間の風潮が嫌いだからだろう。
僕はお笑いが好きだし、お笑い芸人としての松っちゃんのことは尊敬している。彼が(お笑いに関して)稀代の天才であることは疑いのない事実だと思うし、特に1980年代終わりから90年代にかけて、松っちゃんが日本人のお笑い観に革命的ともいえる影響を与えてきたことも否定しない。
だからといって、僕は彼を<神>だとは思わない。その思いは『大日本人』を見て、より強くなった。
『大日本人』の主人公・大佐藤が、<巨大化>という稀有な才能を有し、<日本を守る>という特別な使命を持った<ヒーロー>であるにもかかわらず、その暮らしはたいそうつつましく、その悩みがいたって平凡だったように、松本人志もまた、いたって平凡な、普通の人間なのだ。
――人間なんて誰だって とてもふつうで
出会いはどれだって特別だろう――(B'z『RUN -1998 style-』より)
巷に氾濫する「『大日本人』特集」やら「松本監督特集」みたいなものは、どちらかというと<松本人志神格化>の風潮を助長しているように見える。だから、僕はそういう記事を読む気にはならない。
『大日本人』より遡ること約1年。ウッチャンナンチャンの内村光良が『ピーナッツ』で映画監督デビューした。このとき、『クイックジャパン』という雑誌で、ダウンタウンの幼なじみである放送作家・高須光聖が内村監督にインタビューしていたのだが、この記事はなかなか面白かった。特に、高須氏が松っちゃんとウッチャンを比較しながら語るところなどは、幼なじみならではの対等な視点があった。おなじダウンタウン付きの作家でも、倉本美津留氏などは、ダウンタウンが至上であり、絶対の存在のように語る向きがあったが、高須氏は「ダウンタウンにはダウンタウンの、ウンナンにはウンナンの良さがある」という感じに捉えていて、非常に興味深かった。
もし今、そんな風に松本人志を<対等な目線>で捉え評した記事があったなら、僕は読んでみたいと思う。でも、たぶんそんなのは、ないんだろうな。
『大日本人』公式サイト
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