闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『TIME』

 劇場で観た予告編があまりにもお洒落でカッコよくて、でもそういう映画は往々にしてつまらないんだよな、とか心配に思いつつ(I'm afraid...)、でもあのカッコいい予告編を見せられたら回避する気にもなれなくて、観て来ました。結論から言えば「意外に、結構、よかったよ」。
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In Time

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 科学の発達によって、人類が“老い”を克服した近未来。人々は遺伝子を操作され、25歳で体の成長はストップする。富める者は若さを保ったまま永遠に生き続けることが出来るが、貧しいものは25歳を迎えた瞬間から、“余命”のカウントダウンに追い立てられることとなる。そう、この世界では“時間”こそが唯一の“通貨”なのだ――。
 スラム地区に住む青年ウィル・サラス。毎日必死に働き、わずかな余命を繋ぎ止めているウィルはある日、116年もの余命を持つ男を目撃する。男は酒場で周囲の客に気前よく酒をおごり、自分の余命が刻まれた“時計”を見せびらかしていた。スラムでそんなことをすれば、すぐにギャングに狙われる。案の定、男の存在を聞きつけたギャングが店に乗り込んできた。ウィルは男を助け、外に連れ出す。男はハミルトンという名で、富裕層の暮らす地区“ニューグリニッジ”から来たという。逃げ込んだ廃屋で、ハミルトンは自分のこと、そしてこの世界の真実を話す。そして翌朝、ウィルに自分の余命をすべて譲って死んでしまった。さらに同じ日、誕生日を迎えたばかりのウィルの母親が、ウィルの目の前で絶命する。理不尽な運命に怒りを感じたウィルは、ハミルトンから聞かされた「この世界の真実」を暴くため、単身“ニューグリニッジ”へと乗り込むが……。

 映画『TIME』公式サイト
 
 結局何が言いたいんだ?とか、その結末でいいの?という感じもするけれど、それでも、うん、面白かった。“お金”という価値が存在せず、すべての価値が“時間”に還元されてしまうというのは、なかなか見事な発想だと思います。まさにタイム・イズ・マネー。ほとんどの人が“余命何時間”という中で生きているという状況は、普通に考えたらもっと殺伐としてそうな気もしますが(隣の奴から時間を奪えば自分の余命が伸びるという状況では、友情や恋、親子の絆さえもたやすく崩れそう)、慣れてしまえば案外あんなもんなんでしょうか。
 予告編などでは“この世界の真実が……”などと煽っていますが、この映画は謎解きミステリーではないですから、べつにびっくりするような真実があるわけじゃなく。むしろ、“富める者が貧しいものを搾取する”というごくごく当たり前の、普遍の真理があるだけです。ただ、この世界では搾取されるのはお金ではなく時間=余命なので、人の生き死にに直結している。お金はいくら稼いでも、あの世までは持っていけないなんて言いますが、時間は稼げば稼ぐほど、あの世の心配が遠のくわけで、そりゃ稼ぐほうも必死になるわな、という話。でも、永遠に生きることがはたして好ましいことかどうか?という問題もある。この映画では、永遠に生きることに倦んでしまったハミルトンという男が出てきますが、一方で多くの人が永遠に生きたいと願うからこそ、この世界の体制が維持されてもいる。そしてこの映画を観る観客が、作中の荒唐無稽とも言える設定をすんなり受け容れられるのも、僕らの中に“永遠の生”への願望があるからでしょう。「命は限りあるからこそ美しい」なんて、綺麗ごとだもんね。

 主人公ウィルの父親の話や、「正義には感知しない」と言いつつ、尋常ならざる執念で職務を遂行する時間監視局員レオンの職業倫理などが深く掘り下げられなかったのは不満。ヒロインの父親ワイスも単なるひどい人、という扱いに留まっていて、体制側の言い分が聞こえてこないのも物足りないです。
 結末もすごくすっきりとか、納得がいったという感じでは、正直ないです。一応ハッピーエンドのつもりなんだろうけど、秩序が破壊されたってことは混沌が発生しているはずで、もしかしたらそこは今まで以上にひどい世界かもしれない。いくら主人公とヒロインが「世界を変えるんだ」とイキがっても、引いて見ると所詮ボニー&クライド。見え透いた悲劇が待ってる。そんな気がして、モヤモヤする結末でした。

 とかなんとか言っても、結構面白い映画でしたよ。「面白くないかも」と保険を掛けてたのが杞憂だったと言えるくらい。全編にわたって殺伐としたムードというか、ザラついた質感みたいなものがスクリーンから感じられて、すごく淡々と、どこか突き放したような目線で描かれている感じがよかったと思います。また、劇中で登場する車(デザインは未来的というより、むしろレトロ)は、たぶんこの映画のためだけに作ったんだろうけど、それでカーチェイスしたりするのは、なんかすごいなぁと思いました。日本映画じゃ絶対ないだろうからなぁ。
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comments(0)|trackback(0)|外国映画|2012-02-27_14:48|page top

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行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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