闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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小説『怪人二十面相』江戸川乱歩

 江戸川乱歩による少年向けシリーズの第一作。二十の顔を持つ変装の名人にして世紀の大泥棒二十面相と、稀代の名探偵明智小五郎の初対決!
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 そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました。
 「二十面相」というのは、毎日毎日、新聞記事をにぎわしている、ふしぎな盗賊のあだ名です。その賊は二十のまったくちがった顔を持っているといわれていました。つまり、変装がとびきりじょうずなのです。
 このお話は、そういう出没自在、神変ふかしぎの怪賊と、日本一の名探偵明智小五郎との、力と力、知恵と知恵、火花をちらす、一騎うちの大闘争の物語です。(本文より抜粋)
 
 推理小説好きを自認していながら、江戸川乱歩は読んだことがなかったのですが、先日の『怪人二十面相・伝』が非常に面白かったので、オリジナルも読みたいと思い、読んでみました。子供向け作品なので、推理ものとしてはさほど凝ったところもなく、ぬるいと言えばぬるい話ですが、名探偵明智小五郎とその助手小林少年の活躍を描いた冒険譚としては、非常に楽しく読めました。と同時に、『怪人二十面相・伝』が単なるオリジナルを模倣した二次創作的なものではなく、結構野心的な、乱歩のオリジナルに対して挑戦的な作品であったこともわかり、非常に興味深かったです。本作と『伝』は表と裏のような作品ですが、作中人物の描かれ方の違いなど、少し『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』と共通するところがあると感じました。
 作中で二十面相が巻き起こすいくつもの事件や、逮捕されそうなピンチを鮮やかに切り抜ける二十面相の手口などは、アニメ『ルパン三世』シリーズでルパンがやる手口によく似ています。どんな人間にも変装できるという設定もルパンと同じ。と考えると、『ルパン三世』の原型を作ったのは江戸川乱歩だった、ということになりますね。これは推理小説ファンとしてだけでなくルパン三世ファンとしても、ますます怪人二十面相に注目したくなりますぞ。

 巻末に江戸川乱歩の孫である平井憲太郎氏が文章を寄せていますが、平井氏は子どものころ、近所の子どもたちと「少年探偵団ごっこ」をして遊んだそうです。江戸川乱歩の孫が、怪人二十面相を追いかける。なんかほほえましいのと同時に、子どもが空想と現実の境目をどのように切り分けているのか、興味深い逸話のような気がしますね。

 本作は戦前を舞台にしていましたが、『怪人二十面相・伝 PARTⅡ』では戦後の事件を中心に描かれていましたから、いずれそれらも読んでみたいですね。シリーズはかなり数が多いので全部読めるのはいつになるかわかりませんが、推理小説ファンである以上、いつかは全部読んでみたいです。
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comments(0)|trackback(0)|読書|2012-03-04_00:59|page top

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行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
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