闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

 初めてタイトルを聞いたとき、それが映画のタイトルなんだと気づかなかった。冗談みたいなタイトルですが、この映画にはちゃんと原作小説があって、タイトルもそのまま。しかも内容は〈9.11テロ〉に絡んだ、いたってシリアスなヒューマンドラマ。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近いものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ジョナサン・サフラン・フォア 近藤 隆文

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 9.11テロで最愛の父を失った少年オスカー。それから一年後、オスカーは父の部屋で、青い花瓶の中から封筒に入れられた鍵を見つける。父が自分に遺したメッセージだと考えたオスカーは、鍵の鍵穴を探そうと決意する。封筒に書かれていた“BLACK”という語を手がかりに、ニューヨーク中の“BLACKさん”に会いに行くことにするが……。

 映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公式サイ
 
 いい映画ですよ。いい映画ですけど、僕は普段、こういう映画を観ないですからね。いい映画なのはわかるけど、どういいのか、それを語るすべを僕は持ってない。もどかしいですね。

 主人公の少年オスカーは、ちょっと変わった子です。劇中でも本人が「アスペルガー症候群の検査を受けた」と言っていましたが(結果は“判定不可”だか“未判定”だか、そんな言い方してたな)、要するにごく軽度の発達障害、知的障害が疑われる子、ということ。基本的に利口で物事への理解力は高いのですが、特定の物事に極端に執着したり、人とのコミュニケーションが上手く出来なかったりします。そんな少年をありのまま認め、常に導いてくれた父親が突然、理不尽にこの世からいなくなる。それだけでもオスカーの悲しみがどれほどのものかと思いますが、じつはオスカーには9.11“あの最悪の日”について、誰にも言えない秘密があったのです。そうか、だからオスカーは父の最後のメッセージを、あんなに必死に探し求めたんだ、と納得。

 途中からオスカーは、祖母のアパートに間借りしている老人“間借人”と行動をともにします。この“間借人(Renter)”を演じたマックス・フォン・シドーが素晴らしい。“間借人”は言葉を話すことが出来ないのですが、一言も話さなくても抜群の存在感で、映画に深い味わいをもたらしています。フォン・シドーは本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされましたが、納得の名演。

 「これからは『愛してる』ってもっと言うね」――映画終盤、オスカー少年が母親に言った台詞。そしてこの映画の中でオスカー少年が証明したことは、彼自身もまた、父と母から誰よりも深く強く、愛されていたのだということ。映画の最後で彼が手に入れた“勇気”は、そんな両親の“愛”が目いっぱい詰まった贈り物。
 自分を信じて生きていける、いわゆる自己肯定感というのは、自分が愛されている、というより、“自分が祝福されて生まれてきたと確信できる”かどうかに大きく左右されると思う。そういう意味で、オスカーの両親が心から愛し合っていたという描写は、彼らがオスカーを愛していたということと同じくらい、実は重要だという気がします。自分の両親が愛し合っているって、たぶん普通の日本人なら感じたことがない人のほうが圧倒的に多いと思うんですが、どうですか?そんなことないですか?僕だけ?
 ――もし「感じたことがある」という人のほうが多いのなら、それはそれで非常に素晴らしいこと。そうあってほしいと思いますが、そういう日本に、僕はリアリティを感じません。まったく。

 最後に改めて。これはいい映画ですよ。人は悲しみを乗り越えることが出来る、そのことをやさしく伝えてくれる。素敵な映画です。
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No title
TB ありがとうございます。

いい映画ですよね!
直球ではない見せ方、展開などが良かったです

また マックス・ファン・シドーがいいんですよね
わたしはまがりにん
>>リバーさま。
フォン・シドー良かったですねぇ。

いい映画を「いい映画」としか言えない自分の表現力の乏しさがもどかしいですが、
押し付けではなく、じんわり心に染み入ってくる。

本当にいい映画です。

プロフィール

tamacat

Author:tamacat
行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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