闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『アナザー』

 漫画やアニメも好評で、原作者自ら「新たな代表作」と自負するベストセラー小説、待望の実写映画化!クラスの中には、〈死者〉がいる……。
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 父親の海外赴任のあいだ、祖母の家で暮らすことになった榊原恒一。引越し早々に肺の病気で入院した恒一は、病院内で、眼帯をした不思議な少女に出会う。予定より一ヶ月遅れて夜見山北中学三年三組の生徒となった恒一は、教室のいちばん後ろの席に、あの眼帯の少女を見つける。しかしクラスメイトは「あの席は空席だよ」と言い、彼女の姿が見えていないかのように振舞っていた。彼女は本当に“いる”のか?気にかかる恒一はある日、〈工房m〉という、美しい西洋人形を並べた店を見つけ、引き寄せられるように店内に足を踏み入れる。するとそこにいたのは……。

 映画『Another』公式サイト
 綾辻行人公式Twitter
 
 ついひと月半ほど前に読んで、かなり感触の良かった小説『Another』。その実写映画版ということで、観る前の期待値は結構高めでした。
 原作は叙述トリックを一発効かせた、ミステリーホラー。叙述トリックを使っている以上、原作小説を100%忠実に映像化できないことは判りきっています。原作者からの製作側への要望も、「ちゃんとホラーにしてくださいね」だったというし、僕もむしろ原作を乗り越えていくような、映画ならではの構想やアイディアを期待していました。
 そういう意味では、ミステリ的な謎解き構造の部分を一切取り去って、ホラー映画であることに特化した作り、つまりクラスで起こる死の連鎖という『現象』を描くことに重きを置くという手法は、正しい選択だったと思います。方向性は間違っちゃいない。ただ、ホラー映画としてよく出来ていたかどうかは別問題で。

 まず、怖くない。原作自体がそこまで「恐怖」を追求した作品ではないとはいえ、ある種の「不気味さ」や「薄気味悪さ」はちゃんとあった。映画ではそれすらもかなり薄味。だから、ホラー映画としては物足りない。細かいことを言うと、担任の久保寺先生の死に方を原作と変えたのは納得いかないです。原作の死に方のほうがずっとショッキングで、怖かった。ホラー映画なら、あれこそ気合入れて映像にすべき場面だったと思うんだけど。
 あと、上下二巻に及ぶ長い原作小説を二時間にまとめるのが難しいのは解りますが、それにしても色んな説明がが舌足らず。三年三組にまつわる26年前の悲劇にしても、その後クラスがたびたび見舞われる『現象』の詳細にしても、僕は原作を読んでいたから解るけれど、原作を知らない人があれで解るのかなぁ?実際、一緒に観た友人(原作未読)は解せない顔してましたよ。
 クライマックス、疑心暗鬼からクラスメイトたちが殺し合いに及ぶというシークエンスは映画オリジナルの展開で、「おぉ!」と感心したのですが、そこもあんまり盛り上がらない。大して人死なないし。そもそも、クラスメイトたちの紹介もおざなりなので、どれが誰だかも、あんまり判らないんですよね。原作では風見・勅使河原・望月あたりは恒一や鳴との関わりが多くて、出番の多い登場人物なんですが、映画ではほとんどその他大勢に近い扱い。
 最後、〈死者〉の正体が明らかになる場面で、その人が〈死者〉である証拠を重ねてくる映像はうざいですね。パズラー的な謎解きは放棄した作品なんだから、別に論理的な証拠は要らないんです。鳴の左目が死の色を見た、それだけで充分なのに。

 なんか文句ばっかりになっちゃったので、最後に良かった点を一つ。鳴ちゃんがいい!
 パンフレット掲載のインタビューで監督が「頭のどこかで角川アイドル映画だということを意識してました(笑)」と語っていますが、この映画に観る価値があるとしたら、そこです。特に、橋本愛という類稀な美少女の、思春期の一時期、その瞬間にしかない瑞々しさや透明なきらめきをフィルムに焼き付けたというのは、大げさな言い方をすれば人類遺産みたいなもの。もう二度と還らないその時も、映像の中では永遠。
 ホラー映画としてはたぶん失敗しているけど、アイドル映画としてはちゃんと成功しているから、この映画は成立しています。文句ばっか書いたけど、観る価値がちゃんとある映画です。
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映画 『アナザー』 感想
Another 限定版 第1巻 [DVD]角川書店 2012-03-30売り上げランキング : 27740Amazonで詳しく見る by G-Tools ----あらすじ---- 夜見山北中学校の3年3組に転校してきた榊原恒一。持病の発作で病...
アナザー Another
そのクラスでは誰かがすでに、死んでいる。 死者は誰? −感想− 不覚にも橋本愛が可愛いと思ってしまった。 なんてこったい。 余り世間から美少女呼ばわりされている女優は好きに

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行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
でもその“理”を支えているのは、実はすべて直感と思い込みだったりもする。そういう人。

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