闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『のぼうの城』

 豊臣秀吉が天下統一事業を推し進める戦国末期。石田三成率いる二万の軍勢が、篭城するわずか五百の兵力に手を焼いた史実を元に、乱世を生きる人々を生き生きと描いた娯楽作。
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 時は戦国末期。天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は、最後の抵抗勢力である小田原北条氏の攻略に着手する。武蔵国忍城にも、豊臣方二万の軍勢が迫る。忍城の兵力では勝ち目がないと見た城主・成田氏長は、豊臣軍が到着すれば速やかに開城するよう重臣たちに言い残し、自らは小田原城へと向かう。しかし豊臣方から遣わされた使者・長束正家の無礼な態度に腹を立てた氏長の従兄弟・長親は、城を明け渡すことを拒否。豊臣軍に徹底抗戦を宣言する。しかしそれは、武功により名を挙げんとする豊臣軍総大将・石田三成の誘い水だった……。

 映画『のぼうの城』公式サイト
 


 この作品、公開から二週連続で興行ランキング首位を獲得したそうです。ほかに強力なライバルがいなかったという面はあるにしても、かなり売れてることは間違いない映画です。そしてそんな好調な売れ行きも納得の、痛快娯楽作。

 あまり予備知識を仕入れないで見たので、まずは予想外の豪華キャストに驚きました。主役ののぼう様こと成田長親役に野村萬斎、ヒロインの甲斐姫役に榮倉奈々ぐらいは知っていたけど、ほかに佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴、上地雄輔、山田孝之、市村正親、西村雅彦、平泉成、中尾彰慶、尾野真知子、芦田愛菜、夏八木勲と、そうそうたる面々が出ています。じつはこの作品は、TBSの開局60周年記念作品だそうで、この豪華キャストも記念作品ならではの気合の入りよう。それも人気偏重ではなくちゃんと実力重視で選んだという感じが伝わってきて、好感の持てるキャスティングだと思いますね。
 劇中の水攻めシーンが津波を連想させるとして、東日本大震災の被災者に配慮して公開が一年延期になっていたこの作品。問題の水攻めシーンは、確かに震災直後のタイミングじゃ自粛せざるをえないよなぁと納得。ああいう迫力の映像は、共同監督を務めた樋口真嗣の面目躍如でしょう。特撮での豊富な経験を生かしたスペクタクル演出では、他の追随を許さない監督ですから。
 水攻めのみならず、湿地帯に建てられ“浮き城”の異名を持つ忍城を舞台に繰り広げられる合戦シーンは臨場感満点。佐藤浩市演じる正木丹波守、山口智充演じる柴田和泉守とい猛将が豪傑振りを遺憾なく発揮する一方、自ら「軍略の天才」といって憚らない酒巻靱負(さかまきゆきえ/成宮寛貴)が巧みな戦略で豊臣軍に打撃を与えるなど、登場人物各々が躍動し、映像的な見せ場であると同時に、登場人物をキャラ立ちさせる場面としても機能しています。
 ただ、予告編で煽っているほどすごい奇策があるわけではないし、主人公の長親も、それほど知略家、戦術家ぶりを発揮しているわけでもないです。忍城が、兵力では圧倒的に勝る豊臣軍と互角以上に戦えたのは、ひとえに地の利があったこと、忍城という城が極めて特殊な立地環境にあり、ただでさえ難しいとされる城攻めをさらに困難にしていたためだと思われます。
 また、登場人物の描き方がいささかステレオタイプ気味で漫画チックなのは、一長一短かもしれません。周囲の登場人物がきわめてわかりやすく描かれている反面、主人公の長親だけは飄々として掴みどころがなく、人間としての核みたいなものが見えなかったのも、やや消化不良感がありました。

 エンドロールで、かつて忍城があった場所の現代の様子が映し出されます。城は取り壊されていますが、三成が水攻めのために築いた堤防の一部が「石田堤」として現存していたり、三成軍が陣を構えた山があったり(そもそもその山は、名前からして古墳らしい)して、時は流れても人の営みが脈々と続いていることを感じさせます。過去を知ることが、未来を照らす光になることもある。たぶんエンドロールには、製作者のそんな思いが込められているんだろうなぁ。主人公側から観れば、最後には降伏するわけだからけっしてハッピーエンドではないんだろうけど、それでも観賞後、すごく清々しい気持ちになる、そんな映画でした。やっぱりエンターテインメントって、素敵だな。
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行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
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