闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『プラチナデータ』

 東野圭吾原作のミステリーを、二宮和也、豊川悦司ら豪華キャストで映画化。監督は『ハゲタカ』『るろうに剣心』の大友啓史。
プラチナデータ (幻冬舎文庫)プラチナデータ (幻冬舎文庫)
東野 圭吾

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 そう遠くない未来。犯罪捜査の現場では、犯人の残したわずかな遺留物からDNA情報を採取し、その身体的特徴や性格まで、きわめて高い確度で推定する“DNAモンタージュ”が行われていた。さらに水面下では、国家によって国民すべてのDNA情報が採集され、データベース化されようとしていた。そのデータベースが完成すれば、犯罪検挙率100%、冤罪率0%の社会が実現する。そのデータベースは〈プラチナデータ〉と呼ばれた。
 あるとき、DNA捜査システムのプログラム開発を担当した天才数学者・蓼科早樹が殺害された。現場の遺留物から採取されたDNAデータが指し示した犯人は、DNA捜査システムの中心開発者である天才科学者・神楽龍平。しかし自分が殺人を犯した覚えが全くなかった神楽は、自らの手で事件の真相を突き止めるため逃亡者となる。そんな神楽を、警視庁のベテラン刑事・浅間が追う。さらに逃避行の過程で浮かび上がってくる国家的陰謀と〈真のプラチナデータ〉の存在。いったい〈真のプラチナデータ〉とはな何なのか……。

 映画『プラチナデータ』公式サイト
 


 この映画は、近未来の日本を舞台にしたSFサスペンス・アクションです。そのことがすでに凄い。3~40年前の特撮映画花盛りな頃ならいざ知らず、ここ20年ぐらい、近未来SFサスペンス・アクションなんていうジャンルの映画が日本で作られるなんてこと、たぶんなかったと思います。少なくとも僕は知らない。ハリウッド映画だったら、『ブレードランナー』とか『トータル・リコール』とか色んな作例があるでしょうけど、邦画でこういう作品が作られたことは画期的だと思います。

 と、褒めちぎってみましたが、じつは映画の印象はそれほど良くない。DNA捜査システムの描写以外はあまりSFっぽさが感じられないし、最終的に明らかになる〈真のプラチナデータ〉の正体も想像の範疇で、さほど驚きはありません。アメリカのスパイみたいなのが絡んできたりするストーリーも、国際謀略的な側面が掘り下げられることもない。全体的にあまりスケール感を感じないところが不満でした。
 キャラクターの描き方も物足りない。主人公の神楽が冒頭に見せるいけ好かない感じは演出過剰な感じがするし、逆に豊川悦司演じる浅間が、現場たたき上げの旧いタイプの刑事だということも、あらすじを読むとそう書いてあるというだけで、じつはそんなに伝わってこない。事件の黒幕というか、真犯人に関する描写もすごく少なくて、それゆえなぜ神楽が嵌められたのか、その理由がよくわからないというのも、ミステリーとしては致命的な問題です。犯人にそうしなければならなかった必然性があったようには思えないんですが。その辺り、ひょっとしたら僕の理解不足かもしれませんが、そんなにぼんやり見ていたわけでもないので、やっぱり描かれてないんでしょうね。他にも、よくストーリーを整理してみると、回収されてない伏線や回答が示されていない疑問点がいくつかあるように思います。

 とはいえ、序・中盤の緊張感ある逃亡劇や、多重人格の主人公の苦悩、それを繊細に演じた二宮和也の演技など、見所もたくさんありました。人の心や生き方さえもDNAによって決まると考えていた主人公が、自らが窮地に陥ったことで、自分の意志で未来を切り拓いていけることに気づくという成長物語は、まあありきたりなんだけど、好感は持てます。
 SFというのはじつは哲学や倫理的な重いテーマと切り離せないところがありますが、そういう重い問題意識をエンターテインメントの一要素として発信できるのがSFの面白さでもあると思います。本作でも、DNA捜査やそれと連動した監視システムが示唆する管理社会の薄気味悪さや、「この愛さえも、DNAで決まるのか」というコピーが象徴する「心とは何なのか」という命題などがSF的な設定だからこそ描きうる形で表現されていて、日本映画がそういう表現をするようになったことは、やっぱり画期的だなぁと思いますね。
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行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
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