闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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小説『鉄鼠の檻』京極夏彦

 京極堂シリーズ四作目。シリーズのこれまでの作品も長く、分厚かったが、それに輪をかけて分厚い。読む以前に、持つだけで大変ですが。
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京極 夏彦

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 箱根山中の謎の禅寺、明慧寺にて、次々と僧侶が殺される。そこは人里離れ、下界の人々の常識や社会通念など一切通用しない山中異界。警察になすすべはなく、関口、敦子らは不可解な事件に翻弄される。頼みの綱の京極堂は、「犯人落とすのは警察の仕事」とつれないが……。

 京極夏彦公式ブログ
 
 相変わらず、あきれるほど分厚い本。背表紙で立つ。しかし、長さに見合った内容がまたあるんだな、これが。

 “禅”が今作の一大テーマ。たぶん、大学の授業を一年間受けるよりも、この本を読んだほうが禅に詳しくなれるだろう。プロの宗教学者をして、「『鉄鼠の檻』には、少なくとも私が現時点で了解している「禅」について、ほぼ完全に描き出されている」と言わしめている。それぐらい、禅に関する薀蓄と宗教に関する論考の内容は分厚い。宗教への考察というのは前作から引き続きのテーマなので、続けて読むとまた味わい深い。
 というより、京極堂シリーズは順番に読んだほうがいい。一作ごとに、前の作品のテーマを微妙に踏まえながら内容を深化させてきているし、今作に関していえば、主要の登場人物に一作目『姑獲鳥の夏』の登場人物が再登場しているし、それゆえに主人公の関口も『姑獲鳥』の事件をしょっちゅう回想しているから、最低限『姑穫鳥』は読んでおかないと、楽しみは半減してしまう。

 犯人の動機に説得力がないとか、謎解きの完成度がいまいちだとかいう批判的意見もあるようだが、僕ははじめから京極堂シリーズは本格ミステリーだとは思っていないので、そういう不満はなし。動機に関しては、それがいかに不当なものであるか、京極堂がたびたび言及しているし。

 毎度ながら、京極堂シリーズは「レンガ本」と呼ばれるくらい分厚いので読むのは骨だが、読んでいると強烈な知的興奮を感じさせてくれ、読めば読んだだけ頭がよくなったような気にさせてくれる。嵌まると抜けられない魔力が、このシリーズはある。
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comments(0)|trackback(0)|読書|2008-03-06_00:24|page top

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行動力なし、責任感なし、度胸なし。理屈っぽい。理に適わないことはきらい。
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