映画『チーム・バチスタの栄光』
2008/02/28 ( Thu )
《「チーム・バチスタの栄光」は本格的医療ミステリーです》だって?竹内結子がソフトボールをしてるあのTVスポットを見て、映画を見たい気持ちがだいぶ萎えたんですけど。僕はミステリー好きですからね。あの予告編じゃあ、ほんとにちゃんとミステリーやってるのか、疑いを持っちゃう。
でも、映画の公式サイトを見ると、実はTVスポットには、いろんなバージョンがあったらしい。「ソフトボール編」以外、見たことないや。
でも結論から言えば、僕がスポットを見て感じたとおり、ミステリー好きには不満の残る、微妙な出来の作品でした。原作は未読なんで、映画だけの感想ですけどね。
でも、映画の公式サイトを見ると、実はTVスポットには、いろんなバージョンがあったらしい。「ソフトボール編」以外、見たことないや。
でも結論から言えば、僕がスポットを見て感じたとおり、ミステリー好きには不満の残る、微妙な出来の作品でした。原作は未読なんで、映画だけの感想ですけどね。
《本格的医療ミステリー》というけれど、この場合《本格的》は《医療》に係ってるのか、それとも《ミステリー》に係ってるのか。どうも作り手側も、この作品が《医療ドラマ》なのか《ミステリー(推理)ドラマ》なのか、ちゃんと割り切れてなかったように思う。
バチスタ手術の施術シーンなどはすごくリアルに作っているけど、かといって医療現場の実情とか、医師と患者の交流とかを描くことには無頓着。じゃあミステリーとして、魅力的な謎と、それを解き明かすプロセスでぐいぐい惹きつけてくれるかというと、そうでもない。どっちつかずなんですね。
登場人物たち(というより、容疑者たちと言うべきか)は一人ひとり、みんな何かしらクセのあるキャラクターとして描かれているが、その「クセ」が、ストーリー展開上なんら効いてこないし(つまり観客や探偵の推理を混乱させたり、ミスリードする役割を果たしていない)、キャスト的にもすごく豪華なんだけど、およそ彼らの魅力や実力を引き出しているとは言いがたい。それこそ予算の無駄遣いじゃないかといいたくなるようなキャスティング。阿部ちゃんの「変な人」ぶりも、もういい加減見飽きたし、竹内結子は主役のくせに存在感がない(それはキャラ設定の問題か?)。
犯人が判明した後の、もう一ひねりがあるのはいいが、そのツイストの効かせ方もキレが悪く中途半端で、「大どんでん返し」というような派手さはない。見ていても、「あっ、そうだったの?」というぐらいの感想しか持ち得ないような感じ。
とまあ、酷評ばかり書き連ねてきましたが、正直言って、どう好意的に見ても、褒めるべきところはほとんど見当たらない映画です。原作のほうは賞も取ってるし(まぁ、「『このミス』大賞」の権威はだいぶ疑問符が付くと思いますが)、続編も出ているしで、優れた作品なんでしょうけど。映画はなぁ。1800円も出す価値はなかったな。見た映画のパンフレットはわりと買っておく人なんですが、「買わないでいいや」という結論に達するのに、ほとんど抵抗を感じなかった作品は久しぶりですね。
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