闘争と逃走の道程

負けっぱなしの人生ですが、いつも「最後に笑うのは僕だ」と、何の根拠もなしに信じています。

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映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』

 〈破壊者〉ってローマ字で書いてあると、なんとなく間抜けな気がするんですけど、これ、日本の配給元が後付したんではなくて、なんでも、プロデューサーのJ.J.エイブラムスが『M:i:Ⅲ』のプロモーションで来日したときに思いついたのだとか(ネタ元はこのblog)。
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 「『クローバーフィールド/HAKAISHA』は、全く新しいアトラクションタイプの映画です。特別な手法による映像は、ご鑑賞時の体調によっては激しい車酔いに似た症状を引き起こす可能性がございます。……」うんぬんかんぬん。
 公式HPから丸写ししましたが、これと同じ注意書きが劇場の入り口にも。でも、僕は全く酔わなかったな。
 
 まあ、結論から言えば、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的手法を用いた怪獣映画なんですね。要するにホームビデオ風というか、全篇、劇中人物が撮影した映像という体で作られている。だから、「全く新しい映画」と言っているけれど、少なくとも手法としては、そんなに新しいわけではないです。
 ただ、この手法で怪獣映画を撮ってしまったというのが新しいところ。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や、それを真似た日本のホラー『ノロイ』がそうであったように、普通この手法を用いた映画の場合、映像の内容はフィクションではなく、実際に起きた出来事の記録だという〈断り〉を入れるもの。そうすることによって現実とフィクションの境界を曖昧にし、観客により身近な恐怖感を味わわせるというのがこの手法の効果だったはずなんですね。ところが、この『クローバーフィールド』では、ニューヨークに怪獣が現れていないことは世界中の誰もが知っているから、この効果は狙えない。にも関わらず、この手法で押し切っちゃったのが画期的というか、まあ新しいところなわけです。
 怪物(“怪獣”じゃなく、“怪物”と表記したい。だって、ちっとも“獣”っぽくないんだもん)の出現によってパニックに陥る人々の様子が非常にリアルに伝わってくる、という点において、この手法を採用した効果はある程度あったと思います。が、最初から最後まで、全部これで押し通すというのはちょいと無理があったんじゃないかなぁ。ストーリーは単調になるし、オチも面白みがない。せめて、映像の再生前と再生後にほんのちょっとでもいいから、何かしらのドラマ(まあ後日談的なもの)が付加されてれば、また印象は違ったと思います。前述のように、「これは記録映像です!」と言って押し切れないのは判りきっているのだから、少しぐらい客観映像のシーンが入っても、主観映像で撮られた〈記録〉部分の雰囲気とか効果が、損なわれることはないと思うんで。

 怪獣映画を撮るにあたり、製作者たちが日本を意識していたことは、映画の主要登場人物が日本に転勤予定という設定からも明白。でも、日本でこの手法を用いた怪獣映画を撮るのは、たぶん無理だろうなぁ。日本の場合、怪獣映画はあくまで怪獣が主役なんですね。ゴジラにしろガメラにしろ、怪獣のキャラが立ってないとだめ。でも、この『クローバーフィールド』の場合、怪獣はあくまで、物語の背景にとどまってる。主役はあくまで人間。それも、怪獣と戦う立場の人ではなく、ただ逃げ惑ったり、右往左往する、普通の市民が主役。この辺はちょっと『宇宙戦争』的でもありますが。とにかく、日本的な怪獣映画の製作作法とは、根本的に発想が異なるわけです。逆に言えば、根本的に異なる発想から、ちゃんと「怪獣映画」に見える作品を作り上げてしまったところが、この作品のすごさでしょう。実験的な作品だと思うので、そういう意味ではまだまだ煮詰め切れていない部分も散見されますが、それでも一見の価値はある作品ではないでしょうか。
 ただ、人によってはほんとに酔うらしいんで、見るときは一応、体調を整えて行った方がよさそうです。
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